ウェバー、イギリスGPのシャシーはベッテルのおさがり

2010年07月08日(木)
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レッドブルのマーク・ウェバー(レッドブル)は、イギリスGPで“ラシアス・リズ(官能的なリズ)”に乗り込む。

ラシアス・リズは、ウェバーのチームメートであるセバスチャン・ベッテルがモナコGPまで使っていたシャシーだ。このシャシーには損傷が見つかったため、ベッテルは冬のテストで使っていたシャシーに“ランディ・マンディ(みだらなマンディ)”という名前を付け、シャシーを交換していた。

その一方、ウェバーが今シーズンに2連勝を達成したシャシーは、前戦ヨーロッパGPでの大クラッシュにより、その役目を終えることとなった。

『PA通信』によると、ウェバーはベッテルが以前に使っていたシャシーを使用することになったようだ。メカニックにより、「RIP(安らかに眠れ)」と落書きされたウェバーのシャシーは修復され、イギリスGPではスペア・モノコックになる。

「僕は、クルマにこだわりを持っていないけど、あのシャシーは特別だった」こう語るウェバーは、モナコでの優勝後、チームがウェバーへこのクルマを譲ることを約束したと明かし、こう続けた。

「彼らは違うものをくれるだろうね。でも、あのクルマは2つの面で僕にとって素晴らしい働きをしてくれた。僕をレースで勝たせてくれたし、必要なときに僕のことを守ってくれたんだ」

ウェバーが乗るクルマには、ダッシュボードに“ラシアス・リズ”の名が刻まれることはないとみられる。また、トルコでクラッシュしていたベッテルとの関係は「すごくいい」と語るウェバーだが、「とても親密」というような関係ではないことも認めている。

「もしセブ(ベッテルの愛称)が海でおぼれていたら、僕は助けに行く。ただ、チームメートの競争力が明らかに高いと、美しく、やさしくて温かい関係を築くのは簡単じゃないよ」

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