ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)の元チームメートは、メルセデスGPがクルマをシューマッハの好みに仕上げていっていると考えているようだ。
シーズン序盤はシューマッハのチームメートであるニコ・ロズベルグが好調だったものの、メルセデスGPが2010年型車W01を大幅に改良させたスペインGPで、シューマッハはロズベルグよりも速さを見せることができた。
メルセデスGPは今週末のトルコGPに、さらに開発を進めたパッケージを持ち込むことになるが、J.J.レートはロズベルグに同情している。
レートは1994年にベネトンでシューマッハのチームメートだったが、シーズン中にヨス・フェルスタッペンにシートを奪われていた。
「ニコはかわいそうに。マイケル(シューマッハ)は、自分を中心にクルマとチームを作り上げるというプロセスを再開している。ニコは苦しんでいるよ」とレートはコメントした。
メルセデスGP、そしてロズベルグ本人もクルマの開発は両方のドライバーが恩恵を受けられるように進められていると主張しているが、レートは信じていない。
「(シューマッハは)ダイレクトな感触なフロントと、ルースな感触のリアを好む。ベネトンでは、リカルド・パトレーゼ、ヨス・フェルスタッペン、そして僕の全員が苦労した」とレートは語っている。
さらにレートは、シューマッハと自分のドライビングスタイルは似ていると語っていたロズベルグのコメントに対しても、次のように否定的な意見を述べた。
「今の若いドライバーは、走り方が大きく違っている。マイケルが満足するクルマにニコも満足していたとしたら、驚くよ」