GP2最終戦アブダビ、小林可夢偉の来季チームメートが優勝

2010年11月16日(火)
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ブリヂストンにとってGP2シリーズ最終戦となる2レースがアブダビで開催され(11月12日~14日)、それぞれのレースでセルジオ・ペレス選手(Barwa Addax Team)とダビデ・バルセッキ選手(iスポーツ・インターナショナル)が優勝した。ブリヂストンのミディアムスペック・ドライタイヤを装着して行われた日曜日のレースでは、RapaxチームがGP2チーム・チャンピオン獲得を決めた。

ヤス・マリーナ・サーキットでは、走行開始時は路面が砂で汚れていてGP2序盤のセッションではグリップ力が低かったものの、週末を通じてブリヂストンタイヤは安定したパフォーマンスと耐久性を発揮していた。GP2チームとドライバーはできるだけ大きなグリップ力を引き出し、ラバーが乗ることによる路面状況の改善に応じてグリップ力を上手に利用するという課題に取り組んだ。

全31周で争われた土曜日のフィーチャー・レースでは、ペレス選手が終始優勢なレース運びでミスのない力強い走りを見せた。ポールシッターのオリバー・ターベイ選手(iスポーツ・インターナショナル)を1コーナー手前でオーバーテイクしたペレス選手は、ターベイ選手に21秒の大差をつけて優勝した。ARTグランプリのサム・バード選手はグリッド18番手から順位を上げ、見事に3位でゴールした。ファイナルラップ直前の周回で最速ラップタイムを記録したペレス選手は、最後までタイヤのパフォーマンスが安定していたことを称賛した。

日曜日のスプリント・レースは全22周で争われた。グリッド4番手からスタートしたバルセッキ選手が1コーナーでトップに立ち、2位のルイス・ラジア選手(Rapax)と3位のロメ・グロジャン選手(DAMS)を最後まで抑えきって優勝した。ペレス選手が5周目にバード選手と接触したため、Barwa Addaxチームのチーム・タイトル獲得の望みは絶たれた。ラジア選手は最速ラップタイムを記録し、1ポイントを獲得した。

合計87ポイントで2010年GP2シリーズ総合優勝を達成し、ドライバーズチャンピオンを獲得したパストール・マルドナード選手(Rapax)には、ブリヂストンから賞金100,000USドルが贈られる。ドライバーズ・ランキング2位につけ総合準優勝を果たしたのは71ポイントを獲得したペレス選手で、3位につけたのは合計52ポイントを獲得したジュール・ビアンキ選手(ARTグランプリ)だった。チーム・ランキングでは、合計115ポイントを獲得したRapaxがチャンピオンを獲得し、Barwa Addaxチームが110ポイントで2位に、ARTグランプリが100ポイントで3位につけた。

安川ひろし(株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長のコメント:
「今年のGP2シリーズ・チャンピオンを獲得したパストール・マルドナード選手とRapaxチームにお祝いを申し上げます。また、ブリヂストンにとってGP2最後のレースウィークエンドとなったこのヤス・マリーナ・サーキットの2レースで優勝したセルジオ・ペレス選手とダビデ・バルセッキ選手にもお祝いを申し上げます」

「そしてこれまで6年間、素晴らしいパートナーシップを共有してくださったGP2オーガナイザー、チーム、ドライバーの皆さまにお礼を申し上げます」

「私たちは、F1の登竜門であるGP2で大勢の才能ある若手ドライバーの育成を支援できたことを大変誇りに思っています。またブリヂストンがGP2タイヤの生産を通じてGP2の安全性と公平性に貢献できたことも誇りに思います」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェローのコメント:
「この週末は大変面白いレース展開となり、セルジオ・ペレス選手とダビデ・バルセッキ選手が力強いパフォーマンスを見せてくれました。アブダビでは、特にターン8に続く長いストレートとターン11、ターン21で数多くのオーバーテイクが見られました」

「GP2ドライバーたちはコース上で何度もエキサイティングなバトルを見せ、ブリヂストンにとって最後のGP2レースに相応(ふさわ)しい、見応えのあるレースとなりました。週末の走行開始直後はグレーニングが発生しましたが、当社のポテンザタイヤは良好なパフォーマンスを発揮していました」

「いずれも路面状況の結果として十分予測されたことです。私たちは、GP2で6年間にわたり合計125戦に参戦し、素晴らしいレースができたことをうれしく思っています」

(ブリヂストン・プレスリリース)

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