WRCラリー・グレートブリテン、セバスチャン・ローブが最終戦も優勝 キミ・ライコネンは8位

2010年11月16日(火)
WRCラリー・グレートブリテン、セバスチャン・ローブが最終戦も優勝 キミ・ライコネンは8位 thumbnail

イギリスで開催されたWRC(世界ラリー選手権)最終戦ラリー・グレートブリテン。チャンピオンに決定しているセバスチャン・ローブが今回も優勝した。シトロエン・ジュニアチームのキミ・ライコネンは、8位でラリーを終えている。以下、プジョー・シトロエン・ジャポンのリリースより。

ラリー・GB最終日をセバスチャン・ローブとダニエル・エレナはノーミスで疾走、2010年シーズン8度目の優勝を飾りました。C4 WRCは56戦36勝という素晴らしい成績で役目を終えました。2011年シーズンからはシトロエン DS3 WRCの登場となります。ローブ/エレナ組はすべてのラリーで平均21ポイントを獲得するという偉業も成し遂げました。

デイ3のスタート時、首位ローブと2位ペター・ソルベルグとのタイム差はわずかに5秒。ソルベルグに首位を奪い返されないためには、プッシュしていくことが必要でした。この日は伝統のリゾルフェン(29.99キロ)とマーガムパーク(8.08キロ)を2回ずつ走るというルートでした。

リゾルフェン最初の走行時(SS17)、7度の世界チャンピオンに輝く*ローブは最速タイムを叩(たた)き出して足場を固めます。ソルベルグとのここでのタイム差は6.7秒。これで総合タイムの差は11.5秒と、デイ1スタート以来最大のタイム差になりました。続くマーガムパークでもローブが最速でした。*FIAの最終承認を条件とする。

「雨が降っているわけじゃないけど、路面はとてもすべりやすい」と、途中のサービスパークでローブは語りました。「リゾルフェンはよかった。マーガムパークではソルベルグの方が速かったと思ったけど、小さなミスをしていて、結局タイム差が開いたね。これで14秒のリード。でもこのタイプの路面だと油断できない。最後まで思いっきり踏み込んでいかないとね」

最終2ステージでもローブはソルベルグを上回るタイムを出し、通算62回目の優勝を成し遂げました。「最初から最後まで、ロードコンディションと、ライバルとの戦いだった。2003年にマーガムパークでペターに負けて、世界タイトルを取れなかったのは事実だけど、僕はリベンジのために必死になったわけじゃない。ペターはここが得意だから、気をつけて走っただけのこと」

「すばらしいラリーだった。C4 WRCでの走りは本当に楽しかった。スペインの時同様、世界タイトルを獲(と)るプレッシャーから解放されて思いっきり飛ばしていけた。チームのみんなに感謝を示すために、そしてC4 WRCに有終の美を飾ってもらうために、勝ってシーズンを締めくくろうと心を決めていた」と、ローブは語りました。

「セバスチャン・ローブの完璧(かんぺき)なパフォーマンスですばらしいシーズンとなりました。ローブは一度もスーパーラリー制度を使うことなくすべてのイベントを走り終えるという偉業を成し遂げたのです」と、シトロエン・レーシングの競技マネジャー、オリビエ・ケネルは強調します。

「セバスチャン・オジエもなかなかの成績でした。昨日のミスは残念ですが、2度の優勝は立派です。シトロエン・レーシングはWRC参入以来、最高となる13戦10勝という成績をあげました。私たちには今年、2つの目標がありました。C4で勝ち続けること、そしてDS3 WRCの開発を進め、来年につなげることです。ラリー・スウェーデンが待ち遠しいですね。2011年に向けて、自信が深まりました」

この記事をシェアする
関連トピックス
関連記事
前後の記事

前後の記事
F1 2010 ニュース一覧