ザウバー、GP2チャンピオンとも交渉

2010年10月06日(水)
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GP2の新チャンピオンであるパストール・マルドナードは、小林可夢偉のチームメートの座を巡るザウバーのシート争いに敗れていたようだ。

マルドナードは、フェリペ・マッサ(フェラーリ)のマネジメントも担当するニコラ・トッドをマネジャーにしており、母国ベネズエラの国営石油企業PDVSAからの支援を受けているだけではなく、ベネズエラ大統領ウゴ・チャベス大統領からのサポートも得ている。

ブラジルのジャーナリスト、リビオ・オリキオは『Estado de Sao Paulo(エスタード・ジ・サンパウロ)』で、マルドナードが先月、次のように語っていたと伝えた。

「ペーター・ザウバー(ザウバー/チーム代表)と何度かミーティングをした」

「すべてが検討材料になっている。僕の経験やドライバーとしての成長、僕はF1へ挑戦する準備が整っているいることもね。それに、僕たちがどんな投資をできるのかも詳細に検討されているんだ」

「PDVSAは、僕たちのプロジェクトにとってとても重要だし、僕たちのパッケージはとてもいいものだよ。でも、僕だけがザウバーのシートを狙っているわけじゃないことも分かっている」

「バラストをたっぷりと持っている人たちがたくさんいるよ」

結局ザウバーは、GP2で選手権2位につけているセルジオ・ペレスを2011年のドライバーに起用すると発表。これと同時に、ペレスを支援するメキシコの大手通信企業テルメックスとパートナーシップを結ぶことも発表された。テルメックスのオーナーであるカルロス・スリムについては、ザウバーを買収するのではないかとのうわさもある。

これを受けて、オリキオは次のように書いた。

「ペーター・ザウバーは、何度もミスを重ねる経験のないドライバーを好まない」

「だが、彼には選択肢があまりなかった。ウゴ・チャベス、もしくはカルロス・スリムの提案を受け入れるか、それでなければ来年の選手権には出場できなかった」

「1シーズンに3,000万ユーロ(約34億円)もの金額を投資してくれるスポンサーを見つけるのは、非常に難しいことだ。テルメックスとの交渉でも、そのあたりの金額が話し合われていたのだろう」

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