2010年GP2シリーズ第8戦の2レースがスパ・フランコルシャン・サーキットで開催され、ブリヂストンのミディアムコンパウンド・ドライタイヤを装着したパストール・マルドナード選手(Rapax)とセルヒオ・ペレス選手(Barwa Addaxチーム)がそれぞれ優勝した。マルドナード選手はこの勝利によってフィーチャー・レース6連勝を達成した。
金曜日のフリー走行と予選セッションの間ずっと雨模様だったため、全チームがウェットスペックGP2タイヤを使用した。ウェットスペックは様々な状況下で予想通りの性能を発揮した。
全25周で争われた土曜日のフィーチャー・レースでは、スクーデリア・コローニとRapax両チームのピットストップが関心を引いた。ポールポジションからスタートしたジェローム・ダンブロシオ選手(DAMS)が序盤のレースをリードし、8周目にピット入りしてリアタイヤを交換した。
一方マルドナード選手は同じ8周目に好機を捉えたピットストップを実施、ダンブロシオ選手よりも先にコースに戻り、首位に立った。ダンブロシオ選手はその後マルドナード選手からトップを奪い返したものの、メカニカルトラブルが原因でリタイヤした。
GP2に復帰したアルバロ・パレンテ選手(スクーデリア・コローニ)は、グリッド後方16番手からレースをスタートしたが、22周目にピットに入り、マルドナード選手と僅差の2位でゴールした。3位に入ったのはロメ・グロジャン選手(DAMS)で、パレンテ選手が最速ラップタイムを記録して1ポイントを獲得した。
日曜日のスプリント・レースは全18周で争われ、オープニングラップでメキシコ人ドライバーのペレス選手がロドルフォ・ゴンザレス選手(アーデン・インターナショナル)をオーバーテイクし、その後最後まで首位を守った。ギエド・ヴァン・デル・ガルデ選手(Barwa Addaxチーム)が2位で、パレンテ選手が3位でゴールした。最速ラップタイムを記録したのはペレス選手だった。