2010年F1第19戦アブダビGPが11月13日(土)、ヤス・マリーナ・サーキット(1周/5.554km)で2日目を迎え、現地時間17時(日本時間22時)からQ1、Q2、Q3、3つのセッションでなる公式予選が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がポールポジションを獲得した。
セッション開始時の天候は晴れ、気温28℃、路面温度は33℃。予選Q1は20分間で戦われ、18位から24位のドライバーがここで予選を終える。各車が走行を始めると、次々にトップタイムが更新された。
ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップタイムを記録すると、それをフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が更新。しかし、すぐにそのタイムをハミルトンが塗りかえ、トップの座を維持した。だが開始約10分、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がタイムを更新してトップに立った。トップのベッテルから3番手アロンソまで、コンマ1秒以下の差という接戦になっている。
残り約5分、アロンソがタイムを更新。1分40秒170を記録してトップに立った。一方、この段階で小林可夢偉(ザウバー)は17番手。ソフト側のタイヤを装着してタイムの更新を狙っている。その後、可夢偉はタイムを更新。無事にQ1突破を果たした。
Q1で予選を終えた18位から24位は以下のとおり。
18位セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、19位ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、20位ヘイキ・コバライネン(ロータス)、21位ティモ・グロック(ヴァージン)、22位ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)、23位ブルーノ・セナ(ヒスパニア・レーシング)、24位クリスチャン・クリエン(ヒスパニア・レーシング)。
Q1のトップ5は、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、マーク・ウェバー(レッドブル)だった。
予選Q2は15分間の戦いになり、11位から17位のドライバーがここで脱落する。上位勢が1回目の走行を終えた段階では、ソフト側のタイヤで走ったベッテルがトップ。ベッテルは1分39秒874を記録し、2番ジェンソン・バトン(マクラーレン)にコンマ3秒の差をつけている。
ハミルトンがフェリペ・マッサ(フェラーリ)に道を譲った際、並びながらコーナーへ入る形になったが、ハミルトンはコースアウト寸前になり、「マッサが押し出そうとした」と無線でチームへ訴えていた。しかし、チャンピオンを争う4人は無事に全員Q3へ進出。一方、可夢偉らザウバー勢はここで脱落となった。
Q2で予選を終えた11位から17位は以下のとおり。
11位ロバート・クビサ(ルノー)、12位小林可夢偉(ザウバー)、13位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、14位ニック・ハイドフェルド(ザウバー)、15位ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)、16位ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)、17位ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)。
Q2のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、マーク・ウェバー(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)だった。
予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。チャンピオンを争う4人の中では、ハミルトン、アロンソ、ウェバーがすぐにコースインしたものの、ベッテルはガレージで待った。先にコースインしたドライバーが計測ラップを開始したころにベッテルもコースイン。どのドライバーもソフト側のタイヤを装着している。
残り5分の段階で、トップはハミルトン、2番手バトン、3番手アロンソ。ウェバーはまだ本格的なタイム計測を行っておらず、ベッテルはまだタイムを出していない。マクラーレン勢とフェラーリ勢はタイヤ交換のためピットへ。まずはウェバーがタイムを更新して3番手に。そして、1回目のタイム計測を行ったベッテルがトップに立った。
ベッテルは次の周にも自身のトップタイムを更新。その後、ほかのドライバーがタイムを更新するものの、誰もベッテルのタイムを上回ることができず、ベッテルのポールポジションが確定。ハミルトンが2番手、アロンソが3番手、ウェバーが5番手になっている。
Q3の結果は以下のとおり。
1位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、2位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、3位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、4位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、5位マーク・ウェバー(レッドブル)、6位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、7位ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、8位ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、9位ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、10位ビタリー・ペトロフ(ルノー)。