フェリペ・マッサ「アロンソのライバルからポイントを奪う」／アブダビGPプレビュー

フェラーリのフェリペ・マッサが、アブダビGPを前にした心境を語った。

フェリペ・マッサ
「月曜（8日）の夜にサンパウロ（ブラジルGP開催地）を出発して、火曜（9日）にアブダビに着いたよ。ブラジルで、母国のファンを前に走っていたことを除けば、インテルラゴス（ブラジルGP）の週末を気持ちよく振り返ることはできない」

「予選でうまくいかず、ピットストップ中にはホイールナットに問題があって、次の周にまたタイヤを交換しなきゃいけなくなったから、僕のレースは事実上そこで終わった。あんなことがなければ、トップ5でレースを終えられていたと思うし、悪くないパフォーマンスだったはずだよ」

「その後は、僕の前にクルマがたくさんいたから、とても厳しいレースになった。隊列の中で走っていて、とても難しい状況だったし、混乱もあった。例えば、なぜかロズベルグ（ニコ・ロズベルグ／メルセデスGP）が僕を前に出してくれたんだ。同一周回でバトルをしているドライバーに対して、間違って青旗が出されるという混乱があった」

「セーフティカーが出動すると、状況はさらに難しいものになった。セーフティカーの後ろで、1周遅れを取り戻せたときの方が良かったと思うよ。そのほうが、レースも面白くなるしね」

「チャンピオン争いのことを考えれば、特にそうだよ。レース再開時、ベッテル（セバスチャン・ベッテル）とウェバー（マーク・ウェバー／ともにレッドブル）の間には、数台の周回遅れがいたし、ウェバーとフェルナンド（アロンソ／チームメート）の間にはさらに多くの周回遅れがいた。ショーという意味では、いいことじゃないね」

「でも今は、過去を振り返るんじゃなく、目の前のことに集中しようよ。アブダビでのシーズン最終戦が迫っているからね。初開催だった去年はここでレースできなかったから、僕にとっては新コースになる。シミュレーターで走っていたし、ブラジルの自宅では昨日までゲームを使って練習していたから、実際に走ったことはないけど、できるだけ多くの情報を集めた」

「2009年にレースは走らなかったけど、グランプリには来ていたんだ。素晴らしい施設だと思ったよ。フェラーリにとって特別なイベントでもある。スポンサーのムダバラやエティハドがあるから、この地域とのつながりは深いし、コースのすぐ近くにはフェラーリのテーマパークもできたからね」

「若手テストやピレリのテストもあるから、みんなレース後も1週間アブダビに残ることになる。だから、フェラーリのテーマパーツに行きたいと思っているよ。きっと楽しめるだろうからね」

「ピレリテストについては、何年もの間、素晴らしいタイヤを供給してくれたブリヂストンとの違いを確認するのは楽しい経験になるだろうから、楽しみにしているんだ。冬休みの前にタイヤの挙動について把握する、重要な2日間になる」

「レース自体については、フェラーリにはまだドライバーズ選手権を制覇する可能性が残っているから、チャンピオン争いをしているドライバーに割って入る形で上位を走りたい。ポイントを大量に獲得して、フェルナンドのライバルからポイントを奪えれば、彼にとっては助けになるからね」

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