ブラジルGP決勝トップ3FIA記者会見

2010年11月08日(月)
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1位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、2位マーク・ウェバー(レッドブル)、3位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)

テレビ用記者会見:

Q:セバスチャン、今回コンストラクターズ選手権を獲得し、最終戦のアブダビではドライバーズ・タイトルを手に入れる可能性が出てきました。

セバスチャン・ベッテル(以下、ベッテル):そうだね、素晴らしい1日だったよ。簡単なレースじゃなかった。僕は汚れた側からだったけれど、いいスタートを切ることができたと思う。ニコ(ヒュルケンベルグ/ウィリアムズ)が、少しホイールスピンを起こしていたのが分かったし、僕は勢いのままインサイドにクルマを入れることができたんだ。彼が残してくれたスペースは決して広くはなかったけれど、それでも十分だったよ。あとは逃げ切って、ギャップをコントロールするだけだった。クルマは素晴らしかったよ。全体的に、計画通りのギャップを保ち続け、レースをコントロールすることができた。セーフティカーが入った時は、タイヤをきちんと(きれいに)残すようにして、必要以上に引き離さないのが良い判断だったと思う。セーフティカーがいなくなったあとの数周は集中して、ギャップを築き、クルマをチェッカーまで持ち帰るだけだった。すごいレースだった。何て言っていいのか分からないよ。チームの驚くべき努力だ。韓国のようなレースもあったし、簡単なシーズンじゃなかった。前戦のことは、忘れるのが正しい判断だったと思う。チームは気持ちをひとつに集中させ、1-2フィニッシュを達成させてくれた。そして残り1戦を残して、コンストラクターズ・チャンピオンシップを価値取ったんだ。ファンタスティックだと思うよ。ドライバーズ・タイトルの戦いは、まだ続けることができる。まずは、このヤツ(アロンソ/フェラーリ)を何とかしなければいけないのだけれどね。今日は、信じられない成果だった。チーム、ミルトンキーンズのファクトリーで働いているスタッフ、オーストリアの人たちのこともみんな誇りに思うよ。彼らはこのプログラム、この目標を、僕がF1に入る前から掲げていたんだからね。その一員になれて、うれしいよ。僕は、とても誇らしい。チームにも、自分にも誇りを感じるね。ファンタスティックな1日だった。

Q:マーク、あなたはハードにセバスチャンを追いかけましたが、結果的にはスタートがレースを決めてしまったと思います。

マーク・ウェバー(以下、ウェバー):その通りさ。分かっているとは思うけれど、ほとんどのレースは土曜日や決勝の1周目でおおむね決まる。あとは前のクルマについていくしかないんだ…。昔は戦略を用いて戦う余地が多少はあったよね。搭載燃料の量を変えて、スティントを長くしたり短くすることができた。そんな戦略も効果があったけれど、今は違うんだ。セブ(ベッテル/レッドブル)は、フェアプレーだった。いいレースをして、勝ち取ったんだ。僕はレースの後半部分で、ちょっとした問題を抱えていた。エンジンが猛烈に熱くなり、パワーを落とさなければならなかった。それからは、フェルナンドを警戒するだけだった。セーフティカーの導入で、チャンスを取り戻したけれど、単純なグランプリだった。スタッフのことを考えると、とてもいい気分になれる。ミルトンキーンズのスタッフとは付き合いが長いし、長い時間をかけてコンストラクターズ・タイトル獲得を目指していた。チャンピオンを取れたのは、彼らの驚くべき努力と、プログラムを開始した人たちのおかげだと思う。フェラーリやマクラーレンを相手に、一からすべてを作り上げたディートリッヒ・マテシッツ(レッドブル/オーナー)とすべての人々の功績だ。僕らは最終的に彼らに勝ったんだからね。(いろんなことを)言いたい人には、言わせておけばいいけれど、僕らはコンストラクターズタイトルを勝ち取ったんだ。チームによる最高の偉業だよと思うよ。

Q:フェルナンド、あなたはスタートでルイス・ハミルトン(マクラーレン)とニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)をパスしました。しかし、その時点でレッドブルの2台の後れを取ってしまいました。

フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ):そうだね、最初の数ラップでハミルトンとヒュルケンベルグを抜くのに時間がかかった。そこから、レッドブルとの差10秒、12秒は取り戻せなかったよ。レースペースはほぼ同じだったからね。コンマ1、2、速いときもあれば、コンマ1、2遅いラップもあった。そんな状態で12秒も失ってしまっては何もできないよ。セーフティカーが出た時に少しチャンスができたけれど、マークと僕らの間に7台も(周回遅れの)クルマがいたんだ。その7台をパスするのにまた6秒か7秒失ってしまった。それは、致命的だったよ。でも、レースは良かったと思うよ。ハミルトンとヒュルケンベルグを抜いて表彰台に立ったんだからね。簡単なレースにならないと思っていたよ、ポイントにはとっても満足。レッドブルにはおめでとうを言いたいね。F1に来て6年か7年でコンストラクターズ選手権に勝つなんて、素晴らしい業績だ。もうひとつのチャンピオンシップについては、アブダビまで持ち越しになる。セバスチャンの勝利で、三つ巴になった。強力なライバルだから、僕らはアブダビでできる限りのことをするよ。とてもエキサイティングなチャンピオンシップの終わりが待っている。

Q:セバスチャン、あなたはアブダビGPでフェルナンドを16ポイント離さなければなりません。可能だと思いますか。

ベッテル:そう思うよ。26ポイントなら不可能だけれど、16ポイントなら可能なことだよ。彼に悪いことは起こってほしくないけれど、フェラーリのクルマから煙があがるところを見たいかもね。ジョークだよ。僕らはみんなレースをし、自分自身の限界に挑戦している。僕はここと同じように自分のことに集中して、今日と同じよう最善を尽くすことだけだ。再び、勝利を手にすることがベストだけれど、フェルナンドが何位になるのか、それともリタイアなのか。1週間後にはすべて分かることさ。

Q:マーク、チームはあなた方を平等に接しているため、、フェルナンドとは1ポイントではなく、8ポイント差となりました。どんな気持ちですか?

ウェバー:彼らがそう望んだんだ。アブダビに行くだけさ。フェルナンドよりポイントを取らなければならに。1ポイント差だったらうれしかったけれど、今日はできなかった。8ポイント差だけれど、僕にはまだとても大きなチャンスがあると思うし、今からワクワクしてる。まだ挑戦は続いているんだ。韓国でのレースから立ち直れて良かったし、この週末の運転には満足している。5日後、次の開催地に行くのが楽しみだね。

Q:フェルナンド、かなり好都合な状況となりました。

アロンソ:計算上、チャンピオンになるには、マークが優勝したときに僕は2位に入ればいいんだよね。セバスチャンが勝ったら5位でいい。どうなるか見てみようよ。物事が簡単に変わるのは今日のレースを見れば分かることだよ。レースの後半にセーフティカーが入ると、タイヤを交換する人もいれば、交換しないドライバーもいる。悪いタイミングのときに、間違った判断をしてしまったら、8番手か9番手に後退してチャンピオン争いはそこで終わってしまう。アブダビでは重要なところに焦点を当てて、集中しないといけない。ストレスがたまる週末になると思うけれど、これがF1だ。来週末に何が起きてもおかしくないよ。僕はゼロから始める。7日間で誰が一番いい仕事をするかの勝負だ。

F1 TopNews携帯サイトでは、ブラジルGP決勝トップ3FIA記者会見を全文掲載。F1トップニュースから11/8のニュースリスト「ブラジルGP決勝トップ3FIA記者会見その1からその3」をご覧ください。

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