ブラジルGP木曜日FIA記者会見

2010年11月05日(金)
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出席ドライバー:ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン・レーシング)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ブルーノ・セナ(ヒスパニア)

記者会見:

Q: 全員に質問です。それぞれ、ご自分の今シーズンを総括していただけますか?

ブルーノ・セナ(以下、セナ):チーム始動が遅れたため、シーズン中、レース本番で開発をするはめになったのは皆が知ってのとおりだ。個人的に多くの事を学んだよ。そして自分自身もずいぶんと進歩したと思う。だから僕にとっては素晴らしいシーズンだった。今年積んだ経験は得難いものだ。それが今後のF1キャリアに通じるんだからね。僕にとってはその事が大切だ。もちろん、ポイントや表彰台、優勝に向けて戦えれば良かったなとは思うが、そこは堅実に行かないとね。チームとやってきた事には満足している。チームの出だしを考えると、今年、僕らはよくがんばったよ。まだ2戦あるので、最後の最後までプッシュし続けなければならない。選手権は終わっていないんだからね。

ルーカス・ディ・グラッシ(以下、ディ・グラッシ):1年のF1経験がある者は皆、ルーキーがいかに大変か知っている。でも、僕の1年はさらに特殊だったと思うよ。チームにとってもF1初年度だったからね。マシンにもドライビング自体にも苦労したが、そうした困難が僕をより良いドライバーにしてくれたんだ。知らないサーキットをずいぶん走ったし、クルマの開発で多くを学ぶ事によって、F1についての理解もかなり深まった。そして、とても優秀で経験あるチームメート(ティモ・グロック)を持つ事で、ドライビングの限界を広げられた。17戦を終えて、僕としてはこの1年を非常にポジティブにとらえている。しかし、まだまだ学ぶ事は多い。ドライビングも、プロとしてのキャリアも進歩の余地は多く残されている。この1年にはすごく満足しているが、まだまだこれからさ。

Q: ルーベンス、新しいチームでのシーズンでしたね。

ルーベンス・バリチェロ(以下、バリチェロ):掛け値なしに素晴らしい1年を過ごしているよ。人からは、勝てるマシンから勝てないマシンに乗り移った事についてきかれるが、勘を取り戻すといったら、その点だけだね。でもここまでは至極、順調な1年を過ごしている。開幕当初こそ結果はパッとしなかったが、特にトルコGP以降、僕らはマシンを大きく変えてきた。詳しくは言えないが、持ち込んだ空力パーツのすべてがすべてはクルマの進化につながらず、マシン特性を変える必要性に迫られたんだ。あの頃はミーティングを重ねたりして、とても楽しかったね。マシンを変えるしかないという理解の下、チームとの話し合いは、とても特別なものだった。例えばカナダGPでは、既に違うマシンを運転している感じだった。成績もずっと上向いたしね。このチームとの仕事はとても楽しいよ。前にも言ったけど、皆ファイターぞろいなんだ。使える金はすべて使ってしまえという感じで、遠慮なく資金をつぎ込んだ。チームにとっては、のるかそるかっといったところさ。この1年は、ほんとうに素晴らしい。

Q: フェリペ、去年はケガ(ハンガリーGP予選中の事故)の回復途上にあって、終盤戦の欠場を余儀なくされました。

フェリペ・マッサ(以下、マッサ):そうだね、確かに去年は事故のせいで今年よりひどかった。今年の結果も決して期待したものではない。特に予選に関してはね。1周をまとめる事、タイヤを変えて1周目のフライングラップ時、マシンを100%に持っていく事ができなかった。今シーズン、僕にとってその点がいちばん難しかった。何とか最後の2戦、上位でフィニッシュしたいよ。まだ選手権は終わっていないんだ。ふたつのレースで良い仕事をして、さらには来年こそもっと良い予選ラップを刻めるように準備をしておきたい。決勝を最前列からスタートする重要性は誰もが知るところだ。そのための予選だからね。レースに勝とうと思ったら、やっぱりポールからのスタートさ。その点で今年は予選がさえなかったし、グリッドポジションも同様だ。ポイントを取れなかったレースがあったのも事実だね。クラッシュもあったし、シンガポールGPでは予選中、第1コーナーで問題(ギアボックス)が出て最後尾からのスタートとなった。いくつかのレースは誉められた内容ではなかったしね。それでも今は、来年を見据えながら、最終の2戦に好結果を出すべく100%集中している。

Q: 4人ともサンパウロのご出身ですよね。ブルーノとルーカス、インテルラゴスにやってきて、サーキットの思い出は?

セナ:このサーキットで最初の記憶はTVでしか無いが、はっきりとした思い出としては、アイルトン(叔父)の観戦で初めてここを訪れた1993年だね。1992年型の彼のマシンに乗せてもらってね。僕はまだ、ほんの子どもだった。

バリチェロ:僕の事は憶えてる?

セナ:いや、憶えが無いなあ。君はぜんぜん無名だったじゃないか。相手にしなかったよ。あれは素晴らしい経験だった。1993年と1994年に訪れたんだが、1994年の君も記憶が無い。あの年は特別だよ。初めてフォーミュラカーに乗ったんだ。僕のキャリアはあの時、始まったのさ。従って、このサーキットには思い入れがある。過去にここでレースをした事は無いけれどね。まともに走った経験が無い。それでも、このサーキットは僕の身体が憶えている。

F1 TopNews携帯サイトでは、ブラジルGP木曜日FIA記者会見を全文掲載。F1トップニュースの11/5ニュースリストから「ブラジルGP木曜日FIA記者会見その1~その3」をご覧ください。

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