今週末のブラジルGPで、F1にデビューしてから1年になる小林可夢偉(ザウバー)。しかし、まだ自分は学習段階にあると語っている。
2009年の日本GP予選で、当時トヨタに所属していたティモ・グロック(現ヴァージン)が負傷。このため、翌戦ブラジルGPと最終戦のアブダビGPでは、サードドライバーだった可夢偉がトヨタから出場することになった。
急きょF1デビューが決まった可夢偉だったが、出場した2戦では、とてもデビューしたばかりとは思えない積極的なバトルと、見事なレース展開を見せ、F1界の注目を集めた。
1年前のF1デビューを振り返る、次のような可夢偉のコメントを『Autosport(オートスポーツ)』が報じている。
「もちろん、いい思い出ですよ。去年は、僕にとってはかなり厳しかったんです。(出場が)決まったのは、あの週の火曜あたりだったので、時間がなかったんです」
「ブラジルへ行ってから準備をするしかありませんでした。短い時間、十分とは言えない時間の中で、できるだけ多くのことを学ばないといけなかったんです。とても難しい状況でしたが、あのおかげで今の僕があるんです」
そして可夢偉は今年、ザウバーへ移籍。チーム首脳陣も絶賛するような活躍を見せて評価を上げ、すでに来季もザウバーに残留することが決まっている。しかし、まだ自分は学習段階にあると語る。
「今でも、自分の改善するべき部分を見つけることはできます。ただ、もう少し時間や経験が必要になると思います。僕自身としては、ひとつひとつのレースで、できるだけ多くのことを学んでいきます」