11月のアブダビGP直後に行われる若手テストへ参加するドライバーが、少しずつ明らかになってきた。
このテストは、各F1チームが初めて2011年のタイヤサプライヤーであるピレリのタイヤを使用することから、非常に重要なテストになる。テストは4日間の日程で、前半の2日間が若手テスト、後半の2日間でピレリタイヤが使われる予定だ。
マクラーレンでは、リザーブドライバーのゲイリー・パフェットが少なくとも1日は走行する予定。もう1日は、GP2に参戦するオリバー・ターベイが走る可能性もあると『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は報じた。
フォース・インディアでは、2011年のレースドライバー昇格もうわさされるリザーブドライバーのポール・ディ・レスタが走る予定だ。
フェラーリは、育成ドライバーであるジュール・ビアンキを起用する。ビアンキのマネジャーは、フェリペ・マッサ(フェラーリ)のマネジメントも担当しているニコラ・トッドだ。
ザウバーは、2011年のレースドライバーになることが決まっているセルジオ・ペレスと、来季のテストドライバーであるエステバン・グティエレスを走らせる。この2人は、来季にザウバーのパートナーとなるテルメックスが支援するドライバーだ。
レッドブルは、リザーブのダニエル・リチャルドを走らせ、兄弟チームであるトロ・ロッソでは、もう1人のリザーブドライバー、ジャン・エリック・ベルニュが走る予定だ。
ルノーでは、ワールドシリーズ・バイ・ルノーのチャンピオンになったロシア人ドライバー、ミハイル・アレシンが1日走る。マネジメントを行っているアレシンの父は、ロシアのウェブサイト『championat.ru』へ、フォース・インディア、ロータス、ヴァージンと2011年についての交渉を行っていると語っていた。
ルノーはもう1日に、オーナーであるジェニイ・キャピタルとの関連が深いスポーツマネジメント企業グラビティに所属するドライバーを起用する可能性が高いとされている。
また、ウィリアムズはF2の新チャンピオン、ディーン・ストーンマンが1日走行を担当する。しかし、ウィリアムズのアダム・パー会長は「ほかの日については、まだ決めていない」と語っている。だが、ウィリアムズのリザーブドライバーであるバルテリ・ボッタスが走る可能性が高いとみられる。
ヴァージンでは、金曜のフリー走行に同チームから出走しているジェローム・ダンブロシオと、テストドライバーのルイス・ラジアが走る予定だ。
ロータスは2人のドライバーを起用すると見られるが、詳細は明らかになっていない。しかし、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、1人は2011年のテストドライバーになり、もう1人は資金を持ち込んでアブダビでのテストに参加するようだ。
ヒスパニア・レーシングとメルセデスGPについては、まったく情報が明かされていない。
だが、メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは、「メルセデスの(ドライバー育成)プログラムの中から選ばれてもらいたい」と話している。