ルノー元首脳の再就職を願うF1界

2010年10月14日（木）

ルノーを離脱した元チーム代表ボブ・ベルの今後を心配する声が、F1界から聞こえてきた。

ベルはルノーや前身のベネトンで長年テクニカルディレクターを務めてきたが、ドライバーへ故意にクラッシュすることを指示したとして、チーム首脳陣が退陣した「クラッシュゲート」後には、ルノーのチーム代表に就任していた。

その後、ルノーがチーム株式の大部分を売却すると、エリック・ブーリエが新チーム代表に就任。ベルはマネジングディレクターになっていたが、今後はブーリエがマネジングディレクターも兼任し、ベルがチームを離脱することが先日に発表された。

ベルがF1界に足を踏み入れたのは1980年代、空力技術者としてマクラーレンに加入。その後、ベネトンへ移籍し、ジョーダンに所属した時期もあったが、2001年にベネトンへ復帰した。

「彼は非常に才能ある男だ。彼が、すぐに仕事を得られるよう願っている」とウィリアムズのCEO兼会長のアダム・パーは語っている。

メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグも、次のようにコメントした。

「ボブは素晴らしい仕事をしていたが、今後どうなるのかは分からない」

「結局のところ、決めるのはロス（ロス・ブラウン／メルセデスGPチーム代表）の仕事だからな」

ボブ・ベル | ルノー