F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)は、マクラーレンの革新的な空力処理がレギュレーション違反ではないと判断したが、この判断に対してルノーが抗議する可能性が出てきた。
バーレーンでフリー走行が始まる直前、ルノーのマネジングディレクターであるボブ・ベルは、「ニーゲート」と呼ばれることになりそうな今回の一件ついて厳しい意見を残していた。
マクラーレンの2010年型車MP4-25のモノコック上面には小さなエアインテークが装着されており、ドライバーがひざでこれを操作できるとみられている。
FIAが違反はないと11日(木)に確認したが、他チームからの抗議は出されないとみられていた。
しかしベルは、FIAが「完全な違反」であるこの処理を認めたのはまるで「ジョーク」で「ナンセンス」なことであり、各チーム間で「軍拡競争」のような状況になると語った。
『BBC Radio(BBCラジオ)』から、ルノーが正式に抗議するのか質問されると、「それについてコメントすることはできない」と怒りを見せながらベルは答えていた。