6日(水)、東京都内で第1回休暇改革国民会議が開かれ、F1ドライバーの小林可夢偉(ザウバー)が出席した。
休暇取得の促進・分散化を国民に推進するために、各業界からの代表者が集まった。会議では、金融、観光、教育、地方行政、サービス業などさまざまな分野で活躍する方々が、それぞれの意見を発した。
17歳でヨーロッパに渡り海外生活が7年になる可夢偉も意見を語った。「F1ドライバーの小林可夢偉です。17歳からヨーロッパで生活して7年になります。日本人の不思議なところは有休をほんとうに取らないということです。なぜ、日本人はこんなに働くんですかと外国人から聞かれます。日本人に、有休を取っていいという意識改革が必要だと思います。そうすること(意識改革をして有休を取得すること)によって、分散化というのはほとんど意味がないかもしれません。たとえば、サービスをできる時期、子どもにしてあげたいときにお父さんが休んであげられるようにすることだと思います。日本の有休取得率が47.4%を最低でもアメリカのように70%から80%に引き上げて、もっと有休を取っていいよということが大事だと思います。それが結果的に家族のサービスだったり、それぞれの趣味につながると思います。休みを取ってあげさせるためにも、一番大事なのは、休暇取得の分散化よりも有休を最低何パーセント取らないといけないという改革だと思います」
会議中、可夢偉は配布された資料を見入ったり、それぞれの貴重な意見を真剣に聞き、メモを取っていた。
この会議は今後も開催される予定で、ぜひ次も出席したいと可夢偉は語り、今週末に行われる日本GPのために、鈴鹿へ向かった。
※携帯サイトでは、会議後に可夢偉の囲み取材を全文掲載します。近日公開です。お楽しみに!