チーム・ロータス復活に暗雲

2010年09月28日(火)
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マレーシアの自動車メーカーであるプロトンが、“チーム・ロータス”のF1復活を阻止しようとしている。

エアアジアのCEOであるトニー・フェルナンデス率いるチームは、2010年からF1に参戦。イギリスのスポーツカーメーカーであるロータスから名称の使用許可を得て、“ロータス・レーシング”というチーム名で参戦している。

しかし、ロータスはモータースポーツ活動を拡大する予定だ。そのため、ロータスがフェルナンデスへの名称使用許可を取り下げると予想されていた。

これを受けてフェルナンデスは、チーム・ロータスの名称権を保有していたデビッド・ハントから名称権を買収。2011年からはチーム・ロータスとして参戦することを発表した。

だが、ロータスの親会社プロトンは27日(月)に声明を発表し、フェルナンデスがチーム・ロータスとして2011年のF1に参戦することは認めないとした。

「われわれがこのブランドを保有しており、その保護のため、必要な措置を取る」

「トニー・フェルナンデスには、2011年にF1でロータスの名を語る権利はない。われわれの許可無くわれわれのブランドを使用するという彼の試みに強く反対し、ロータス・レーシングへのスポンサーシップも引き上げる予定だ」とプロトン・ホールディングスのナズミ・モハマド・サレー会長は語っている。

ナズミ会長は、ロータス・レーシングが「継続的かつ目に余る使用権の違反があり、ロータスのブランドを傷つけた」ことから、プロトンとグループ・ロータスがフェルナンデスへの名称使用許可を取り下げたと認めた。

チーム・ロータスの名称権は、1976年のF1チャンピオンであるジェームス・ハントの弟、デビッドが1994年から保有してきた。そのため、プロトンはチーム・ロータスの名称権を保有していないものの、フェルナンデスのチームがチーム・ロータスを名乗ることは許さないと語る。

「チーム・ロータスの名称権を得ようとする(1990年代の)ハント氏の動きは、無効なものだった」

「グループ・ロータスは自動車ブランド“ロータス”に関するすべての権利を保有しており、F1に関するものも含まれる」とプロトンの声明には書かれている。

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