チーム・ロータス、英オートスポーツ誌を非難

2010年12月14日(火)
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チーム・ロータスの技術責任者マイク・ガスコインが、ロータスのチーム名問題をめぐるイギリスの『Autosport(オートスポーツ)』の報道を非難した。

2010年から、マレーシアの実業家トニー・フェルナンデス率いるチームがF1に参戦。イギリスのスポーツカーメーカーであるグループ・ロータスから名称の使用許可を得て、ロータス・レーシングというチーム名でF1の初シーズンを戦った。

しかし、グループ・ロータスは2011年にルノーF1と提携し、ロータス・ルノーGPとしてF1を戦うため、フェルナンデスのチームへの名称使用許可を取り下げた。そこでフェルナンデスは、グループ・ロータスの管理外にあったチーム・ロータスの名称権を獲得し、2011年はチーム・ロータスとしてF1に参戦することを発表した。

現状では、2011年のF1に「ロータス」の名を冠するチームが2つあることになるが、12月版の『Autosport(オートスポーツ)』は、「真のロータスが帰ってくる」とグループ・ロータスとルノーF1の提携を伝えた。

これに不快感を示したのがガスコインだ。「多くのファンが、今週のオートスポーツの記事で不愉快な気分になった」とガスコインはツイッターでつぶやいている。

さらにガスコインは、偏った見方に基づく記事だという非難に対し、問題となった記事を書いたオートスポーツの記者アンドリュー・ヴァン・デ・ブルグが、チーム・ロータスの公式facebookで「プロフェッショナルらしくない」コメントを残したともツイッターに書いている。

ガスコインがツイッターに残したリンク先で、ブルグはこうコメントしていた。

「トニー・フェルナンデスのロータスは、宣伝効果やスポンサー獲得を狙った皮肉的な試みだ」

「ロータスのルノー(F1)買収は、ロータスの市販車やレーシングカーを宣伝し販売するためものである。まさに、チャップマン(ロータス創設者のコーリン・チャップマン)が初めにチーム・ロータスを設立した理由だよ」

「人をだますようなことや、過剰反応はしないでもらいたい」

これに対しヴァン・デ・ブルグは、ガスコインがツイッターで紹介したコメントについて、公の場でチームを中傷したものではなく、私的なメールからの抜粋であり、ガスコインが許可なく使用したと明かした。

さらにヴァン・デ・ブルグは、弁護士にも相談しているとのことだ。

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