2010年F1第14戦イタリアGPが9月10日(金)、モンツァ・サーキット(1周/5.793km、9月12日決勝53周/306.720km)で開幕し、現地時間10時(日本時間17時)から90分間、プラクティス1回目が行われ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)がトップになった。
伝統のモンツァで開催されるイタリアGP。現在のF1では少なくなった超高速バトルが見られる貴重なレースだ。また、このイタリアGPで、F1のヨーロッパシーズンは終了になる。
セッション開始時の天候は晴れ、気温21℃、路面温度は16℃。セッション序盤は本格的な走行をするクルマが少なかったが、セッション中盤から本格的な走行が始まると、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップに立った。その後、マクラーレンのジェンソン・バトンがトップに。
その後、誰もバトンのタイムを上回れず、イタリアGP1回目のセッションはバトンがトップになった。バトンのタイムは、1分23秒693だった。
2位から5位までの結果は次のとおり。
2位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)1分23秒790、3位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)1分23秒967、4位ロバート・クビサ(ルノー)1分24秒120、5位ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)1分24秒129。
小林可夢偉(ザウバー)は16位、山本左近(ヒスパニア・レーシング)は24位だった。
【セッションレポート】
セッション開始直後から、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)が精力的に周回を重ねた。開始約20分の段階で、タイム計測を行っているのはシューマッハのみ。また、ヒスパニア・レーシングの2台はまだ一度もコースインしていない。その後、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)もタイムを計測した。
開始約30分から、ほかのドライバーも走行を開始。多くのドライバーが本格的な走行を開始し、タイム計測を行った。開始約45分、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップタイムを更新。これと同時に、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)がコース脇にクルマを止めた。
残り約40分、ジェンソン・バトン(マクラーレン)がタイムを更新してトップに。また、イタリアGPではストレートでのトップスピードを向上させるFダクトを外すチームもいると報じられていたが、この段階ではFダクトを装着して走行しているチームも多い。
残り約30分、ヒスパニア・レーシングの2台は走行を開始したが、ロータスの2台はインストレーションラップを走ったのみでタイムを計測していない。しかし、残り約25分でロータスの2台もようやく走行を開始した。
残り約20分、第1シケインを立ち上がったところで、ブルーノ・セナ(ヒスパニア・レーシング)がクルマを止めてしまった。ダウンフォースを少なくして走っていることもあり、シケインへのブレーキングでバランスを崩して止まりきれず、そのままエスケープロードへ入るクルマが多い。
結局、セッション中盤にバトンが記録したタイムを誰も上回ることなく、バトンがトップでセッションが終了した。
イタリアGPプラクティス2回目は、このあと現地時間14時(日本時間21時)から行われる。
1 J.バトン マクラーレン 1’23″693
2 S.ベッテル レッドブル 1’23″790
3 L.ハミルトン マクラーレン 1’23″967
4 R.クビサ ルノー 1’24″120
5 N.ロズベルグ メルセデスGP 1’24″129
6 M.ウェバー レッドブル 1’24″446
7 V.リウッツィ フォース・インディア 1’24″512
8 F.アロンソ フェラーリ 1’24″543
9 F.マッサ フェラーリ 1’24″648
10 M.シューマッハ メルセデスGP 1’24″756
11 N.ヒュルケンベルグ ウィリアムズ 1’24″841
12 P.ディ・レスタ フォース・インディア 1’24″923
13 V.ペトロフ ルノー 1’25″292
14 S.ブエミ トロ・ロッソ 1’25″318
15 P.デ・ラ・ロサ BMWザウバー 1’25″320
16 小林可夢偉 BMWザウバー 1’25″334
17 J.アルグエルスアリ トロ・ロッソ 1’25″897
18 T.グロック ヴァージン 1’26″772
19 J.トゥルーリ ロータス 1’26″898
20 L.ディ・グラッシ ヴァージン 1’26″956
21 H.コバライネン ロータス 1’27″374
22 B.セナ HRTF1 1’28″256
23 R.バリチェロ ウィリアムズ 1’28″516
24 山本左近 HRTF1 1’29″870