フェラーリへの厳しいペナルティーは「不適当」との意見

2010年09月08日(水)
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F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)にとって、フェラーリへ厳しいペナルティーを科すのは「賢い」判断ではない、1996年のF1チャンピオンであるデーモン・ヒルがこう語った。

ヒル自身もチームオーダーを経験していた。1998年のベルギーGP、当時ジョーダンに所属していたヒルはトップを走行し、チームメートのラルフ・シューマッハが2番手につけていた。しかし、チームオーナーのエディ・ジョーダンはポジションを維持するよう指示。これにより、ヒルがレースに優勝した。

当時チームオーダーは禁止されていなかったが、2002年のオーストリアGPでフェラーリは、トップを走っていたルーベンス・バリチェロへ、ミハエル・シューマッハに優勝を譲るよう指示。これを受けてバリチェロは、最終ラップの最終コーナーを抜けた後にシューマッハを先行させ、勝利を譲った。

これが、あまりにもあからさまなチームオーダーであったことから、各方面から非難が集中し、F1でのチームオーダーは禁止されることになった。

しかし、チームオーダーが禁止されてからも、間接的な表現を使ったチームオーダーは存在しており、ドイツGPの際にもフェリペ・マッサ(フェラーリ)のエンジニア、ロブ・スメドレイが、「フェルナンド(アロンソ/フェラーリ)の方が君より速い」と無線でマッサに話しかけていた。

『Daily Express(デイリー・エクスプレス)』によると、ドイツGP後にフェラーリは「長い時間をかけて」こういった指示が珍しいことではないということを証明しようとし続けていたようだ。

マクラーレンはあるレースで、所属するルイス・ハミルトンに対し、「猫は家の外に出た」という暗号のメッセージを送り、このメッセージを受けたハミルトンは、当時のチームメートだったヘイキ・コバライネンを抜いたと『Daily Express(デイリー・エクスプレス)』は報じている。

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