フェラーリのチームオーダー発令問題への対応を協議する世界モータースポーツ評議会(WMSC)が、9月8日(水)に開催されることに決まった。
ドイツGPの際、フェラーリはF1で禁止されているチームオーダーを発令して所属ドライバーの順位を入れ替えた。これを受けてスチュワードは、フェラーリがチームオーダー禁止に違反しただけではなく、F1の評判もおとしめたと判断。フェラーリに10万ドル(約865万円)の罰金を科し、さらなる処罰が必要か、WMSCに判断を委ねた。
当初は、イタリアのコモで9月10日(金)に予定されているWMSCで聴聞会が行われるとみられたが、この日はイタリアGPのフリー走行が行われる日でもあった。
そのため統括団体FIA(国際自動車連盟)は日程を調整。9月8日にパリでフェラーリの件を検討する会議を行うことに決めた。
FIA会長のジャン・トッドは、フェラーリに在籍していた2002年に、自らチームオーダーを発令したことでも知られているが、今回の会議をトッドが取り仕切ることはない。トッドに代わり、FIAのスポーツ担当副会長グラハム・ストーカーが会議の議長を務める予定だ。
また、2日(月)にはフェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長が、最近の「理解しがたい裁定」について言及していた。
「だが、われわれは未来を見据え、今現在のわれわれがタイトルに向けて戦っているという事実を忘れてはいけない」
「それこそ、私が求めているフェラーリの姿であり、ファンが見たいと思っているフェラーリだ。このチームは戦い抜くことができ、結果を残すことができる」とモンテゼモーロは加えている。