F1では禁止されているチームオーダーを発令したとして、フェラーリに10万ドル(約875万円)の罰金が科されたが、フェラーリはこの裁定に対して控訴しないようだ。
フェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップ、チームメートのフェルナンド・アロンソが2番手になり、ドイツGPで1-2体制を築いていたフェラーリ。しかし、ハード側のタイヤでマッサが苦戦していたことから、チーム側はアロンソの方が速いと無線でマッサに伝えた。
これを受けてマッサはアロンソにポジションを譲っていたが、スチュワードはこれをチームオーダーと判断。フェラーリは10万ドルの罰金を受け、この件が世界モータースポーツ評議会に報告されることとなった。
「F1の利益を考慮し、(裁定に対して)控訴の手続きを進めないことに決めた。世界モータースポーツ評議会が、事実全体を正当に評価する術を心得ているとわれわれは確信している」フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリはこう語った。
今回の一件で、マッサがアロンソの明確なナンバー2ドライバーになったとの見方が強まっている。