ホッケンハイムで開催されたドイツGP決勝は、スーパーソフト-ハードのタイヤ戦略で戦ったスクーデリア・フェラーリ・マールボロのフェルナンド・アロンソ選手が、駆け引きの多い高速ペースのレースに優勝した。
アロンソ選手はチームメートのフィリペ・マッサ選手をリードしながらフィニッシュラインを越え、シーズン開幕戦バーレーン以来の今季2度目の優勝を成し遂げた。レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル選手が3位に入った。
安川ひろし(ブリヂストン モータースポーツ推進室長)
「今シーズン2度目の1-2を達成したフェラーリにお祝いを申し上げます。ドイツはわれわれブリヂストンにとっては非常に重要な市場であり、今日のエキサイティングなレースに貢献できたことをうれしく思っています。今シーズンはわれわれのF1最後の年ですが、ポジティブな姿勢でF1に取り組み続けていますし、レースのタイヤのアロケーションなどで見応えあるレースを提供できるよう、積極的にチャレンジを続けていることに誇りを感じています」
浜島裕英(ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)
「どちらのコンパウンドも期待以上の性能を見せてくれました。スーパーソフトは非常によくもちました。スーパーソフトの第1スティントをトップグループの他のドライバーよりも長く取ることによってポジションを上げたジェンソン・バトン選手が良い例です。ハードコンパウンドは、プライムタイヤとしては通常よりも温まるのに時間がかかりました。その証拠に、正しい性能作動領域に温度が上がるまでは、レース中にブレーキがロックしたり、コーナーでのグリップが弱かったり、トラクションが低かったりしました。今日は日本の開発エンジニアの力がよく表れたレースだったと思います。これらのタイヤはシーズンがスタートする前に設計されたもので、フロントタイヤが細くなったり、燃料補給禁止によってクルマが重くなるなどの多くの変化がありましたが、それにも関わらず、われわれのエンジニアたちは、今シーズンのクルマでも、ここでわれわれが試したような極端なアロケーションでも高い性能を発揮するタイヤを作ってくれました」
(ブリヂストン・プレスリリース)