ブリヂストンの2010年ドイツGP予選レポート

2010年07月25日(日)
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ブリヂストンのスーパーソフト・コンパウンドのポテンザタイヤを装着したレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル選手が、ホームグランプリであるドイツGPのエキサイティングな予選で今季6度目のポールポジションを獲得した。

激しい戦いが展開されたセッションの終了直前に、ベッテル選手は1分13秒791を記録。2位のスクーデリア・フェラーリのフェルナンド・アロンソ選手とのタイム差はわずか0.002秒だった。ベッテル選手は午前のプラクティスでも最速タイムを記録したが、予選Q1及びQ2ではアロンソ選手がトップだった。

浜島裕英(リヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)
今日の走行のポイントを教えて下さい。
「今日は素晴らしい予選セッションでした。トップのふたりのドライバーはスーパーソフトのブリヂストンのポテンシャルを最大限に発揮しました。異なるクルマに乗った別々のドライバーが、わずか0.002秒差で予選通過したのは驚くべき事です。もし、彼らが同時に最速ラップをスタートしたとしたら、4.574㎞の1周の終わりにはベッテル選手とアロンソ選手の差は15センチだけだったことになります。見事です。また、スーパーソフトで第1セクターをプッシュし過ぎたら、次の2つのセクターではドライバーの思ったタイムを記録できない難しさがありました。アロンソ選手が今シーズン初めてフロントローからスタートすることになりましたが、これは、明日のレースが非常にエキサイティングなレースになる可能性を示す、さまざまな要素のひとつにしか過ぎないと思います」

明日のレースではどのようなタイヤ戦略が考えられますか?
「ラバーがもっと乗ってきますので、コース路面はもっと向上していきます。ですから、もし雨が降らなければ、興味深い戦略が見られると思います。チームもラップタイムやポジションに従って戦略を変えてきますからね。もしトップ10のドライバーがスタート時に装着しなければいけない予選タイムを記録したタイヤにグレーニングが出れば、グレーニングが出ない場合よりも早くピットインせざるを得ませんので、これも、タイヤに関しては注目のポイントとなります。興味深いことに、どのタイヤを使うかを選択できるドライバーの中ではミハエル・シューマッハ選手が一番有利な立場にありますので、彼の第1スティントのタイヤ選択も注目です。今週末は雨が多いですが、明日も雨になる可能性があります。こういった全てを考えると、明日のレースがとても楽しみです」

(ブリヂストン・プレスリリース)

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