2011年から新規参戦するF1チームは、1,600万ポンド(約21億円)の保証金を支払う必要がある。F1最高権威バーニー・エクレストンが明かした。
新規参戦チームを募るため、F1は長年続いていた4,800万ユーロ(約53億円)の供託金制度を撤廃。さらにはエクレストンが、今年の新規参戦チームに数百万ユーロの支援も行っている。
しかし『The Evening Standard(イブニング・スタンダード)』によると、来年のグリッドに並ぶ新規チームは、豊富な資金があることを証明しなければならないという。
統括団体FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長の息子ニコラは、自身のGP2チームARTをF1に参戦させるため、エントリーの申請を行っていたが、最近になって申請を取り下げた。
現在有力候補とされているのは、スペインのチームで、ル・マンなどへの参戦経験が豊富なエプシロン・エウスカディ。ほかにも、アメリカからの参戦を目指すサイファーグループ、今年のF1にも参戦を目指していたステファンGPなどが候補リストに残っているとされる。
「もしすぐに1,600万ポンドを支払えないのなら、参戦はできないと彼らに伝えた。すぐにそれだけの金額をそろえられないのなら、参戦することはできない」とエクレストンは語っている。
エクレストンは、新規チームであるロータス、ヴァージン、ヒスパニア・レーシングのパフォーマンスを見てこの保証金制度を決めたようで、新規チームのペースには「満足していない」と認めている。