マクラーレンのドライバー陣が、自分たちの戦いをイソップ物語にたとえた発言に対し、コメントを残した。
最近にはルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、イソップ物語に由来する「sour grapes(負け惜しみ)」という言葉を使っていたが、これがスペインのメディアに誤訳され、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)はハミルトンのことを「ねたんでいる」と報じられてしまっていた。
また、5日(月)には1996年のチャンピオンであるデーモン・ヒルが、イソップ物語の別の話を引用し、ハミルトンとチームメートであるジェンソン・バトンを「ウサギとカメ」にたとえていた。
ヒルはバトンをカメにたとえていたが、これはバトンに対する賛辞だと解釈されている。
「彼(バトン)は、いつも最大限に力を発揮していたわけじゃなかった」
「ルイスが成熟して、慎重になるべきときに自分を抑えられるか? それが彼のスタイルなのか、私には分からない」とヒルはコメントしていた。
これに対しハミルトンは、6日(火)にこう語った。
「特にコメントはないよ」
「過去のチャンピオンが、現在のドライバーやチャンピオンについて語っているのを聞くのは、いつでも、とても興味深いものだよ。それに、実際にそのコメントどおりになるのか、彼らが自分の言っていることを分かっているのか確認するのも興味深いね」
「シーズンも終盤になれば、その答えが分かると思うよ」
一方、カメにたとえられたバトンは、ヒルの発言を気にしていないようで、次のように述べている。
「それは彼の発言であって、僕が言ったわけじゃない。でも、僕が選手権を勝ち取れれば、僕は気にしないよ。僕は速いから去年のタイトルを取れたってことを、自分で分かっている」