カナダGPでレッドブルは、両ドライバーともがギアボックスのトラブルに見舞われていた。
予選で2番グリッドを獲得していたマーク・ウェバー(レッドブル)は、ギアボックスを交換したために5グリッド降格し、7番手からカナダGPの決勝をスタートしていた。
そして決勝では、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトラブルを抱えていたことがチーム無線で明らかになっていたが、ベッテルのトラブルもギアボックスに関するものであったようだ。
「レースの半分が終わったあたりから、ギアボックスに問題が起きていた。それでスローダウンせざるを得なかったんだ」とベッテルはレース後に語っている。
カナダGPでマクラーレンが2戦連続となる1-2フィニッシュを達成したことにより、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がドライバーズ選手権でトップに立ち、コンストラクターズ選手権で首位に立っていたマクラーレンは2位につけるレッドブルとのポイント差を大きく広げた。
しかし、カナダGPが行われたジル・ビルヌーブ・サーキットはコース特性が特殊なこともあり、通常のサーキットではまだレッドブルの方が速いとハミルトンは予想している。ベッテルも悲観的にはなっておらず、次のようにコメントした。
「僕たちがパニックになる必要はないよ。僕たちにはとてもいいクルマがあるし、バレンシア(ヨーロッパGP)を楽しみにしている」