フェラーリのフェルナンド・アロンソが、カナダGPを前にした心境を語った。
フェルナンド・アロンソ
「まだ水曜(9日)だけど、チームと実際に顔を合わせて話すために、もうサーキットにいるんだ。トルコGP以来、電話やメールでの連絡が続いていたからね。モントリオールには月曜(7日)の夜に着いて、昨日はここからあまり遠くないところで自転車に乗ってトレーニングしていたんだけど、田舎のほうはとても素晴らしかったよ」
「トルコはかなり厳しい週末になっていたから、流れを変えたいという思いが強いし、みんなも僕が予想していた通りの反応をしていると思う。フェラーリにはレースに対する情熱が満ちあふれていて、マラネロでの初日からそれに気付いていたよ」
「誰も負けることなんて好きじゃないし、僕たちドライバーへ競争力の高いクルマを用意するため、みんな全力で働いている」
「今日(9日)、チームはフェリペ(マッサ/チームメート)との契約を2012年まで延長したことを発表した。これは僕としても、かなりうれしかったよ。もう2年同じグループで作業を続けていくってことだし、チームが成功するには安定性が重要になるからね」
「フェリペとは、とてもうまくいっている。僕と彼は、すぐにお互いを尊敬し合うようになって、それが大切なハーモニーに結びついたんだ。これによって、長期的に協力できるようになった。みんなが彼とどれほど親しくなっているのか見てきたし、彼は間違いなくフェラーリファミリーの一員だよ」
「この数日間、僕たちのマシン開発が遅いっていうことが大きな話題になっていた。でも、バーレーンの後に開発が止まったって言うのは正しくないよ」
「実際のところ、開幕からの4戦では、レッドブルとの差が常にコンマ3秒からコンマ4秒くらいだった。彼らはレースごとに改良を持ち込んでいたし、僕たちも改良していた。つまり、僕たちの改良も彼らと同じくらい効果的だったんだよ」
「何が起きていたかって言うと、スペインで僕たちは期待していたほど進歩することができず、他のチームが僕たちよりも大きく進化してしまったんだ。それがバルセロナ、そしてそれ以上にイスタンブールで苦戦した理由だよ」
「ブロウン・リアウイング(Fダクトシステム)については、まだ最大限に活用できていないけど、取り組む価値はあったと思う。初めから使っているチームは、まだ明らかなアドバンテージを維持しているけど、これに取り組んでいる他のチームも、かなり苦戦しているみたいだからね」
「自分のチームについては自信を持っているし、ここカナダでは、トルコとは違う状況になると確信している。このコースは、僕たちが今シーズンに競争力を発揮していたコースとの共通点が多いから、僕たちにもチャンスがあると思う」
「選手権争いでは、まだいろいろな可能性が残されているけど、できるだけ早く表彰台を争える状態に戻らないといけない」