今週末のカナダGPでは、エマーソン・フィッティパルディがスチュワードを務める。
フィッティパルディは、1972年と1974年にF1のチャンピオンになっており、1989年にはCART(現在はインディカー・シリーズに統合)でもタイトルを獲得し、伝統のインディ500での優勝経験もある。
1970年にロータスからF1にデビューしたフィッティパルディは、その年のアメリカGPで初優勝を達成。その2年後には25歳の若さでF1のタイトルを獲得し、当時の史上最年少チャンピオンとなった。
その後フィッティパルディは、1974年にマクラーレンへ移籍して2度目のタイトルを獲得。1976年からは兄であるウィルソン・フィッティパルディのチームに移籍したものの、苦しいシーズンを過ごしていた。
1980年に33歳でF1から引退すると、フィッティパルディは兄とともにチーム運営を行っていたが、1982年にチームは消滅している。
1984年からフィッティパルディは、アメリカのCARTに参戦。1989年には43歳でCARTのタイトルを獲得し、インディ500でも優勝を果たした。1993年には47歳で2度目のインディ500制覇を達成したものの、50歳になった1996年にケガのため長いキャリアに終止符を打っている。
その後フィッティパルディは、2003年にCARTのチームオーナーになり、最近ではA1GPのブラジルチームで責任者を務めていた。
フィッティパルディの甥であるクリスチャン・フィッティパルディもF1ドライバーであり、1992年から1994年まで、ミナルディやフットワークに所属していた。