バレンティーノ・ロッシが脚を骨折したことで、ロッシはすぐにでもF1へ転向する可能性があるのではないかとの意見が出てきた。
ムジェロで開催されていたMotoGPのフリー走行で転倒する前日、ロッシは3台目のフェラーリでF1に参戦する「可能性を探っていきたい」と語っていた。
2輪の世界では大きな成功を収めたロッシだが、今回の負傷により、考える時間を得ることになったと『New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』のF1記者ブラッド・スパージョンは語る。
「まず私が思ったことは“これで、バイクでの彼の圧倒的な強さに終止符が打たれることはあるのか?”だった」
「彼の身体的な状態がどうであるにしろ、彼は(復帰へ向けた)モチベーションを得ることができるのか? 今こそロッシにとっては、数ヶ月前にもそうしたように、また何度かフェラーリのF1でテストをするべきではないだろうか」
「まだジョン・サーティースしか成し遂げていないこと、バイクとF1の両方でのタイトル獲得を誰かに挑戦してもらいたいと個人的には思っている」とスパージョンは書いた。
また、ロッシのクラッシュ後、フェラーリがロッシの回復を全面的にサポートすることを、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長が発表している。
「難しいときではあるが、君にはフェラーリの全員がついている」
「すぐに君が、以前よりもさらに強くなってサーキットへ戻ってくることを、われわれは確信している」
「もし治療の過程で、4輪でのトレーニングをしたいと思ったのなら、マラネロのドアはいつでも君のために開いていることを覚えておいて欲しい」とモンテゼモーロは、フェラーリが発表した声明の中でロッシへ語りかけている。