2010年10月に初開催予定の韓国GPについて、キャンセルになるとのうわさが大きくなっている。
F1最高権威バーニー・エクレストンは最近、ヨンアム(霊岩)に建設中のサーキットが予定通りに完成しないとのうわさを否定していたが、韓国と北朝鮮の政治的な対立が深まってきている。
韓国海軍の哨戒艦が沈没し、46名が死亡した事件について、韓国政府は北朝鮮による魚雷攻撃が沈没原因だと発表。これに対し北朝鮮側は、全面戦争に発展する可能性を示唆しながら反論した。
「もしそう(戦争に)なれば、もちろん現地へは行かない」エクレストンは、トルコでこのように語っていた。
また、『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』には、すでにこの政治的な対立でサーキット建設に遅れが生じているとの情報が掲載されている。
さらには、各チームがまだ、スタッフ用の航空券やホテルを手配していないことも明らかになった。韓国GP後に開催されるブラジルGPやアブダビGPに向けた計画の方が進んでいる状態だ。
ポルトガルの有名ジャーナリスト、ルイス・バスコンセロスは次のように語っている。
「これは、彼らがキャンセルをどれほど深刻に心配しているか示すものだ」
もし韓国GPがキャンセルになった場合、日本GPとブラジルGPの間にはカレンダー上、この時期にしては極めて異例な4週間という空白が生まれることになる。