フォース・インディアは2日(水)、イギリスでロータスに対する法的な措置を開始したことを認めた。
発表された声明の中でフォース・インディアは、ロータスのチーフテクニカルオフィサーであるマイク・ガスコインと、イタリアの風洞施設エアロラブも訴訟の対象になっていることを明かした。
フォース・インディアは、エアロラブに残されていた同チームの2009年型車の風洞モデルが、ロータスの2010年型車T127開発の基礎として利用されたと主張している。
フォース・インディアは以前、エアロラブの施設を利用しており、ガスコインはロータス加入前、フォース・インディアに在籍していた。
ロータスのスポークスマンは1日(火)、「エアロラブは、いかなる不正行為も強く否定しており、この件に関する完全な補償をロータス・レーシングへ提供する」とコメントしている。
これに対し、フォース・インディアは発表した声明の中で、「(チームは)これらが非常に重大な申し立てであることを強調する。そのため、もし確固たる証拠を提示できないのであれば、このような行動を起こすことはない」と主張の正当性に自信を見せた。
フォース・インディアはまた、イタリアの当局にも申し立てを行ったと明かしている。
エアロラブが昨年、「深刻かつ持続的な契約違反により」フォース・インディアを法廷で追及していると語っていたことから、今回の対立は実際には金銭面の問題だとうわさされている。
フォース・インディアは、昨年にエアロラブが要求した多額の支払いを行ったことを明かし、「このような深刻な違反があったことをふまえ、これほど多額の支払いをエアロラブに行う必要があったのか、法廷に判断を委ねている」と加えた。