GP2第3戦トルコ、パストール・マルドナードがランキング首位に

2010年05月31日(月)
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2010年GP2シリーズ第3戦の2レースがイスタンブールで開催され、ミディアムコンパウンド・スリックタイヤを装着したパストール・マルドナード選手(Rapax)がレース1で、ダニ・クロ選手(レーシング・エンジニアリング)がレース2でそれぞれ優勝した。

年間の使用頻度が限定的なイスタンブールパーク・サーキットでは、初日のフリー走行開始直後は路面が非常に粗かったが、セッションの進行に伴い徐々に改善が進んでいった。こうした路面の変化はタイヤのパフォーマンスにも影響を与え、コースにラバーが乗る前の序盤のセッションでは、タイヤのグリップが小さく滑りやすかった。

全32周で争われた土曜日(29日)のフィーチャーレース(レース1)では、好スタートを切ったマルドナード選手が第1コーナー前でポールシッターのダビデ・バルセッキ選手(iスポーツ・インターナショナル)の前に出て、そのままトップを譲ることなく2位のバルセッキ選手に19.5秒の差をつけてゴールした。

サム・バード選手(ARTグランプリ)が3位でゴール、今シーズン初めて表彰台に登った。マルドナード選手は11周目にピットストップしてリアタイヤを交換、その4周後の15周目に最速ラップタイムを記録した。

日曜日(30日)のスプリントレース(レース2)は全23周で争われ、クロ選手が終始リードを守ってGP2シリーズ自身初優勝を達成した。グリッド4番手からスタートしたルイス・ラジア選手(Repax)が2位でゴールし、グリッド5番手からスタートしたギエド・ヴァン・デル・ガルデ選手(Barwa アダックス)が3位に入った。クロ選手は最速ラップタイムを記録し、1ポイントを獲得した。

第3戦を終了した現段階で、マルドナード選手が獲得ポイントを27ポイントに伸ばしてドライバーズ・ランキング首位に立ち、クロ選手が23ポイントで2位に、ラジア選手が20ポイントで3位に着けている。

チーム・ランキングでは、47ポイントを獲得したRepaxが首位を守り、34ポイントのBarwaアダックスが2位に、25ポイントのレーシング・エンジニアリングが3位につけている。

GP2シリーズ第4戦は6月25日~27日にバレンシア(スペイン)で開催され、ソフトコンパウンド・ドライタイヤを使用する予定である。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェローのコメント:
「土曜日のレースは数多くのオーバーテイクが見られる大変面白いレースでした。パストール・マルドナード選手はグリッド2番手から好スタートを切り、タイヤを積極的に使って果敢に攻めていましたが、上手にタイヤをコントロールして、リードを大きく広げて優勝することができました」

「過酷なコース特性と、3つの頂点を持つ長いターン8が原因で右フロントタイヤにブリスターが発生したドライバーもいました。それでも、ブリスターがラップタイムに与えた影響はそれほど大きくなかったと思いますし、グリップダウンもまずまずでした。土曜日には路面状況の改善があまり進まず、予想よりもグリップが小さくなりました」

「日曜日も路面の改善はわずかにとどまり、タイヤの外観はレース1とほぼ同じで、安定していました。イスタンブールパーク・サーキットでのこれまでの知識と経験を生かして、それぞれのレースで優勝した2人のドライバーにお祝いを申し上げます」

(ブリヂストン・プレスリリース)

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