マクラーレンのルイス・ハミルトンは、トルコGPで優勝した。
ルイス・ハミルトン
「いろいろなことが起きたレースだったね。スタートはうまくいかなかった。マーク(ウェバー/レッドブル)よりも早く反応できていたみたいなんだけど、クルマが全然進まなかったよ」
「でも、幸運なことに、ターン3でセバスチャン(ベッテル/レッドブル)に仕掛けることができて、彼を抜けた。これには安心したよ。その後はマークを攻め続けていたんだけど、ピットストップでリアの装着に少し時間がかかってしまって、少しタイムを失った」
「その後は、1台ではなく、2台のレッドブルを相手に戦うことになったんだ。1台だけでもレッドブルを抜くのは大変なのに、2台が相手になったらなおさらだよ。レース序盤から燃費を気にする必要はあったんだけど、彼らについていけるだけのレースペースがあったのはいいことだったね。その後、彼らは残念なことに2台で接触して、僕たちが前に出た」
「その後は1-2を達成できると自信を持っていたし、タイヤをいたわりながら、フィニッシュまで燃料を節約していた。チームはターゲットにすべきラップタイムを伝えてきたんだけど、少し遅すぎるタイムだったみたいで、急にジェンソン(バトン/チームメート)が背後に迫っていた。かなり驚いたよ、彼と最高のバトルになったけど、抜けてよかった」
「自由にレースすることが認められているけど、慎重になる必要がある。結局のところ、僕たちはチームなんだからね。2人ともコンストラクターズ選手権に勝ちたいと思っているし、ドライバーズ選手権にも勝ちたい」
「でも、僕たちはバカじゃないよ。僕はジェンソンに当てるような危険は冒さなかったし、彼も同じだった。でも、お互いを相手にレースするのは最高だったよ。僕たちの間にはそういったクッションがあると分かっていたし、お互いに敬意を払っているから、何も問題はないよ」
「それでも、今日の優勝は普段ほどうれしくない。これまでの僕の優勝とは少し違うからね。レーサーとしては、前のクルマを抜いて勝ちたいんだ。自分の前でクラッシュするのを見るのではなくてね。優勝が転がり込んでくるのではなく、ライバルと戦って抜き去り、自分の力で勝利をつかみ取りたいんだよ」
「でも、チームのことを考えれば満足しているよ。今回はガールフレンドも来てくれている。父は休暇中だけど、彼に勝利をささげるために今日は勝ちたかったんだ。明日は彼の50回目の誕生日なんだよ。グランプリ優勝は、僕が彼にあげられる最高なプレゼントだからね」