セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトルコGPでポール獲得を逃したのは、クルマの不調が原因だったようだ。
ベッテルが逃したポールを獲得したのはチームメートのマーク・ウェバー。ウェバーにとっては3戦連続、レッドブルにとっては開幕から7戦連続のポールポジションだった。
トルコGPから新シャシー“ランディ・マンディ”に乗り換えているベッテルだが、予選Q1とQ2では最速だったものの、Q3で失速。ベッテルは、ブレーキング時にフロントホイールがロックしたことが原因だと語っている。
「シャシー変更の効果が現れた。ただ、今回故障したパーツも交換していればよかったのに」とニキ・ラウダは皮肉交じりに『Motorsport-Magazin.com』へコメントした。
このトラブルのため、ベッテルはウェバーにコンマ5秒の差をつけられ、2番グリッドもルイス・ハミルトン(マクラーレン)に奪われることとなった。
「厳しい戦いだった。それに、セブ(ベッテルの愛称)のクルマには、少し問題があったんだと思う」とウェバーは予選後に話していた。
この2戦はウェバーに完敗しており、今回は反撃に出ることを狙っていたベッテルだけに、明らかに失望している様子だった。
「絶対にもっと速く走れたはずだよ。でも僕は“クルマが壊れた、それだけだよ”なんて言うタイプではない」とベッテルはコメントしている。
だが、チームとしては開幕からの連続ポール獲得を今回も達成しており、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ベッテルのトラブルを「残念だ」と語ったものの、次のように加えた。
「トップと3番手なら、それほど悪いものではない」