ビルヌーブ、レッドブルの反応は「奇妙に思えた」

2010年06月09日(水)
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ジャック・ビルヌーブが、レッドブルのチームメート同士によるクラッシュについて意見を語った。

トルコGPでレッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーがクラッシュしたが、多くのF1関係者がベッテルにクラッシュの責任があると語った一方、レッドブルの首脳陣が当初はウェバーを非難していたことから、大きな話題になっていた。

チーム関係者は当初認めていなかったが、クラッシュ当時はウェバーのみが燃料を節約するモードでエンジンを使用していたことが明らかになり、ウェバーのエンジニアがベッテルを無理に抑えないよう指示するのを怠っていたことも明かされた。

その後、チーム関係者がウェバーを非難することはなくなったものの、統括団体FIA(国際自動車連盟)の前会長マックス・モズレーや、トロ・ロッソの前共同オーナーであるゲルハルト・ベルガーなど、レッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツに親しい人物が最近になってウェバーを非難している。

だが、ウェバーはレッドブルとの契約を1年延長し、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、今後も両ドライバーは自由にバトルをできると語ったものの、お互いに譲り合う必要があるとも加えていた。

このクラッシュについて、1997年のチャンピオンであるビルヌーブは、次のように『rds.ca』のコラムで書いている。

「2台ともレースのリードを失うことになったけど、ドライバーはドライバーだよ。それに、相手がそうじゃないのに、片方が110%を出すのは難しいことなんだ」

「レース後、あれほどすぐにミスをしたと断定的に指摘するなんて、レッドブルの反応は少し奇妙に思えた」

「でも、僕のように外側から見ているだけでは、実際に何が起きたのかなんて決して分からないんだよ」

一方、2007年のチャンピオンであるキミ・ライコネンは、レッドブルの2人が今後ホイール・トゥー・ホイールのバトルをする際には、「もう少し気をつけるようになる」ことがクラッシュによる唯一の影響だと考えている。

「似たような状況では、同じことが起こらないように、少し違った走りをするだろうね」

「レース中に起きた出来事に過ぎないし、終わったことだよ」レッドブルをスポンサーにしてラリーを戦うライコネンは、『Servus TV(セアヴスTV)』へこうコメントした。

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