打倒レッドブルでライバル3チームが「秘密協定」?

2010年05月12日(水)
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今シーズン圧倒的な速さを見せているレッドブルの2010年型車RB6に追いつくため、レッドブルのライバルである3チームが力を合わせているようだ。

2010年シーズンのポールポジションは、すべてレッドブルのセバスチャン・ベッテルかマーク・ウェバーが獲得してきた。また先週末のスペインGPでは、改良を行ったレッドブルがさらにライバルチームとの差を広げたため、ライバルチームが協力することになったという。

『Bild-Zeitung(ビルト・ツァイトゥン)』によると、マクラーレン、フェラーリ、メルセデスGPが「秘密協定」を結び、レッドブルのデザイナーであるエイドリアン・ニューイが設計したRB6の、技術的な優位性についての「データを交換」しているようだ。

「いくつかの分野で、レッドブルは異なる方向性を採用している。われわれのスタッフがそれについて注意深く分析しているところだ」と語るメルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンのコメントも報じられた。

『L’Equipe(レキップ)』紙も、次のように話すフェラーリのステファノ・ドメニカリ(チーム代表)の言葉を掲載している。

「レッドブルは(スペインで)大きく進歩した。金曜と土曜にそれを確認できたし、日曜のマークのパフォーマンスからも分かることだ」

「これはわれわれにとっての指標になる。大げさに言っているわけではないが、より注意深く分析し、理解する必要がある」

当初は、レッドブルが調整可能なライドハイトシステムを隠し持っていることが速さの原因だとする誤った認識も広がったが、『Bild(ビルト)』は、エキゾーストが速さの理由の1つだと報じた。

2月のテスト時には、レッドブルがエキゾーストを非常に低い位置へ移動させ、それを隠すために従来エキゾーストがあった位置にエキゾーストのステッカーをはっていたことが報じられていた。

『Bild(ビルト)』は、バルセロナのグリッドでは6名のメカニックが前に立って隠していたエキゾーストがクルマの空力に貢献していると報じた。

さらには、今月末のトルコGPでレッドブルも、マクラーレンやフェラーリが採用しているFダクトシステムを搭載するとも報じられている。

ゲルハルト・ベルガーは『APA』へ、「もちろん彼らがタイトル候補だ。あのダクトがなくても、レッドブルが最速になっている」と語った。

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