GP2開幕戦、シャルル・ピックがランキング首位に

2010年05月10日(月)
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2010年GP2シリーズ開幕戦がバルセロナ(スペイン)のカタルーニャ・サーキットで開催された。ブリヂストンのハードコンパウンド・タイヤを装着したシャルル・ピック選手(アーデン・インターナショナル)がレース1で、ファビオ・ライマー選手(オーシャン・レーシング・テクノロジー)がレース2でそれぞれ優勝した。

ブリヂストンGP2タイヤは、週末を通じて、摩耗率の低い安定したパフォーマンスを発揮していた。特にターン3をはじめとするカタルーニャ・サーキットの高速コーナーに合うセットアップに仕上がったクルマのタイヤは、良好なパフォーマンスを見せていた。

全37周で争われた土曜日のフィーチャーレース(レース1)は、ポールポジションからスタートしたジュール・ビアンキ選手(ARTグランプリ)が、スタート直後の第1コーナーでクリスチャン・ビエトリス選手(レーシング・エンジニアリング)と接触して戦線を離脱するなど、波乱の展開となった。

レース1はレギュレーションでレース中1回のピットストップが義務付けられ、全ドライバーがそれに従ってピットストップを実施、シャルル・ピック選手は12周目にピット入りしタイヤ交換を行った。グリッド12番手からスタートしたジャコモ・リッチ選手(DPR)が2位でゴールし、またダニ・クロ選手(レーシング・エンジニアリング)が3位に入った。最速ラップタイムを記録したサム・バード選手(ARTグランプリ)が1ポイントを獲得した。

日曜日のスプリントレース(レース2)は全25周で争われた。レース1上位8人の順位が入れ替わってレース2をスタートするリバースグリッドによって最前列からスタートしたルーキー、ライマー選手が、終始リードを保った。Repaxのチームメイト同士であるルイス・ラジア選手とパストール・マルドナード選手が、それぞれ2位と3位でゴールした。レース中ずっと上手なタイヤマネジメントを行ってトップを守り続けたライマー選手は、最速ラップタイムを記録して追加の1ポイントを獲得した。

シーズン開幕戦を終えた現段階で、ピック選手が10ポイントを獲得してドライバーズ・ランキング首位に立ち、ライマー選手とリッチ選手が同じ8ポイントでそれに続いている。チーム・ランキングでは、14ポイントを獲得したRepaxが首位に立ち、10ポイントのアーデン・インターナショナルが2位に、8ポイントのオーシャン・レーシング・テクノロジーが3位につけている。

2010年GP2シリーズ第2戦は5月13日~15日にモナコで開催され、スーパーソフト・スリックタイヤを使用する予定である。

浜島裕英 (株)ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部フェローのコメント:
「土曜日のレース1は面白い展開になりました。このレースでタイヤのポテンシャルを上手に引き出し、2位を走るジャコモ・リッチ選手を抑え続けて優勝したシャルル・ピック選手にお祝いを申し上げます。またレース2で自身初のGP2優勝を果たしたファビオ・ライマー選手も素晴らしかったと思います」

「ブリヂストンのハードコンパウンド・タイヤは、レース1全体を通じて安定し、グリップダウンも妥当な範囲に収まっていました。ピットストップがない日曜日のレース2では、タイヤのグリップダウンの影響力は大きくなりました。リアタイヤのグリップダウンが進んだレース終盤には、多くのマシンが若干オーバーステア気味になっていました」

「サム・バード選手は、土曜日のレース1で最速ラップタイムを記録し、日曜日のレース2でダニ・クロ選手とiスポーツのオリバー・ターベイ選手とのバトルを繰り広げるなど、この週末のGP2レースを面白くしてくれました」

(ブリヂストン・プレスリリース)

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