トラブルに見舞われながらもスペインGPで3位になったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、チームからリタイアするよう言われていたことを明かした。
ベッテルは残り15周になったところでブレーキにトラブルが発生し、ダメージを確認するためにピットへ戻った。
ピットストップの際には、レッドブルのメカニックやエンジニアがブレーキディスクにダメージがあることを確認しており、ベッテルは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へこう話した。
「コースへ戻ったとき、チームからレースをやめるべきだと言われたんだ。壊れたブレーキによるリスクがあまりにも大きいって彼らは言っていた」
「それで僕は、(リタイアが)絶対に必要なことなのか、それともスローダウンして何ポイントか獲得できるのかチームに聞いた」
「返事はなかったよ。だから走り続けたんだ。そしたら最終コーナーの途中で、“走り続けろ。ただし、気をつけるように”というメッセージを受け取った。まあ、そのときにはもうピットレーンの入り口を通り過ぎていたから、遅すぎるメッセージだったけどね」
またベッテルは、大幅にリア寄りのブレーキバランスに変更することでレースを完走できたと語っている。
「ピットウォールのみんなはとても心配していて、もっとゆっくり走るように言われ続けたよ」とベッテルはレース終盤を振り返った。