F1を統括するFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は4日(火)、新たにF1への挑戦を始めたチームが今後も安定して運営できるよう、F1のコストをさらに削減するべきだと語った。
2011年にF1へKERS(運動エネルギー回生システム)を復活させることを目指すと語っていたトッドだが、ヴァージン、ロータス、ヒスパニア・レーシングなどの新規チームを支援していくとも宣言している。
「選手権に加わったばかりのチームが生き残れるようにする必用がある」
「私がチームに支出の制限を設けることを考えているというわけではない。コストを削減する方法はたくさんある」と語るトッドのコメントを『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が報じている。
昨年に大論争となった予算制限についてトッドは、フェラーリが予算制限を支持することは決してないと語りつつ、現在の各チームの資金力には「明らかに大きな不均衡が存在している」と認めた。
さらにトッドは、ルール変更についても言及し、空力のレギュレーションを大幅に変更するとしたら、2013年に新しくなるエンジン規定とともに変更を行うべきだと語った。
『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』は、次のようなトッドの発言を掲載している。
「(現在の)ルールでは、空力への依存が大きくなりすぎており、追い抜くのが非常に難しくなっている」
「天候のコンディションで難しい状態にならない限り、前のクルマはレースが終わるまで前にとどまってしまう。これは主に、空力が原因だ」