ジャン・トッドもシューマッハを擁護

2010年05月05日(水)
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苦戦が続くミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)について、速さを取り戻すまでもう少し待つべきだと語る関係者は多いが、統括団体FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長も同じ考えのようだ。

開幕から4戦、シューマッハはかつてのような速さを見せられておらず、失望したと語る関係者ばかりではなく、シューマッハのパフォーマンスを批判する関係者も出てきている。

だが、チーム代表としてシューマッハとともにフェラーリの黄金時代を築き上げたトッドはシューマッハを擁護しており、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙が次のようなトッドのコメントを掲載した。

「彼がいるというだけで、今年は多くの人がサーキットへ足を運んでいる。選手権に対する感心が、非常に大きくなった」

「彼のリザルトについては、まだ判断するには早すぎると思う。彼が引退から復帰したことを忘れてはならない」

『El Pais(エル・パイス)』紙は「偉大なチャンピオンでさえ、競争力を発揮するにはいいクルマが必用だ」とのトッドのコメントを報じている。

『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』紙でトッドは、シューマッハが復帰したことは「彼のレースに対する情熱が今も変わっていないこと」を示していると加え、こう続けた。

「私とマイケル(シューマッハ)が友人なのは周知の事実だが、より危険なバイクよりもF1に乗っている彼を見るほうがいいよ」

「シーズンの終盤になれば、シューマッハのパフォーマンスが以前と同じなのか分かるだろう。もう少し待つ必用がある」

当初シューマッハへF1に復帰しないようアドバイスしていた長年のマネジャー、ウィリー・ウェバーは、シューマッハがこれまでの4戦で「うまくやっていた」と語り、『eurosport.de』へ次のように加えた。

「彼が全員を徹底的に打ちのめすことはないというのは、初めから分かっていることだった。上海でのレースは満足できるものじゃなかったがね」

「だが2011年までには、ミハエルがトップに返り咲いていると思う」

ブリヂストンの浜島裕英MS・MCタイヤ開発本部フェローは、シューマッハが抱えている主な問題はタイヤの使い方だと考えているようで、『Blick(ブリック)』へこう話している。

「2006年のタイヤは、主にシューマッハが開発していました。今では、フロントタイヤが非常に弱くなっており、彼のスタイルには合いません」

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