28日(水)に開かれたFOTA(フォーミュラ1・チームズ・アソシエーション)の会議で、2011年にKERS(運動エネルギー回生システム)を投入することについて議論された。
ウィリアムズのテクニカル・ディレクターを務めるサム・マイケルは、フェラーリとルノーが100万ユーロ(約1億2000万円)で、彼らが所持している既存のKERSを提供することを申し出たと明かした。
「ルノーは、グリッド上でそれを求める誰にでも供給するつもりである」とマイケルが『BBC』に語ったと伝えられている。さらに「フェラーリは、フェラーリエンジンを使用するところに供給する」
ウィリアムズは、先日フライホイール式KERSの開発会社の株式を78%まで買い増ししたことを発表している。
KERS使用のゴーサインが出るなら、ウィリアムズは独自のシステムを使用するつもりであると思われている。
しかしマイケルは、フェラーリとルノーが提案した100万ユーロ(約1億2000万円)のKERSが、2009年に見られたよりも強力であることを望んでいると語った。強力でない場合、「彼らの提案は、この段階ではコミットされない」と付け加えた。
KERSは、テクニカル・レギュレーションで許可されているが、2010年はKERSを搭載しないことでFOTAの全チームが同意している。
マイケルは、この課題が次戦のスペインGPで決まるだろうと語っている。
「バルセロナで、FOTAの役員が2011年のKERSについて決定することになると思う。現時点では意見が割れている」と明らかにした。