F1最多出走記録を更新中であるルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)の走りをチーム関係者が称賛していたが、チームメートであるニコ・ヒュルケンベルグもその走りには驚いているようだ。
2008年シーズン、当時ホンダF1に所属していたバリチェロは、チームの不振もあって失意のシーズンを過ごし、F1を引退するとも言われていた。
しかし、チームがブラウンGPに生まれ変わった翌年、チームはバリチェロを残留させ、シーズン後半には最終的にドライバーズチャンピオンになったジェンソン・バトン(現マクラーレン)をパフォーマンス面で上回ることも多かった。
そして2010年シーズン、バリチェロはウィリアムズへ移籍し、現GP2チャンピオンであり、高く評価されていたヒュルケンベルグにとって、良いお手本になっている。
「彼がどうやってトップからたったコンマ8秒遅れでクルマを走らせているのか、不思議でしょうがないよ」
「それに、クルマがほんとうに走らせづらいとき、ルーベンスは僕には想像もできないようなラップを走るんだ」とヒュルケンベルグは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌へ語った。
しかしヒュルケンベルグは、この状況を前向きに考えているようで、次のように加えている。
「彼は去年に勝てるクルマに乗ってレース優勝していた経験豊富なドライバーだよ。もし予選で彼に迫って、決勝で彼に勝てたら、僕にとっては成功だね」
バリチェロに追いつくには時間がかかるかもしれないが、ヒュルケンベルグは心配していないと語る。
「今年は学習の年だし、成長していくプロセスの一部なんだ」