メルボルンのピットレーンでは、ドライバーがひざで操作するマクラーレン流エアインテークの初期版をザウバーがテストするとうわさされている。
モノコック上面に小さなエアインテークがあり、ドライバーがこれを操作し、そこから入った空気をリアウイングのすき間から抜けさせるというこの処理は、開幕戦バーレーンGPで合法と判断された。
このシステムはリアウイングをストールさせるものだとみられており、その結果としてマクラーレンはストレートでの最高速を他チームより稼げているとされる。
マクラーレンはこのシステムを導入するのに相当な時間を要していたことから、これほど早くザウバーが同様のシステムを準備したことに驚いている関係者も多い。
だが、今週末のメルボルンでこのシステムを実際に使うのか、ザウバーはまだ決断していないようだ。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌の質問に対し、ザウバーのテクニカルディレクターであるウィリー・ランプは、「金曜(26日)にまた聞いてくれ」と答えている。
また、ザウバーの次にこのシステムを導入するのは、メルセデスGPになるとの見方が強い。
「彼ら(マクラーレン)があれを採用していることは知っていたが、どうやって機能しているのか理解できていなかった。だが、今は理解できている」とメルセデスGPのロス・ブラウン(チーム代表)はコメントしている。