ニック・ハイドフェルドが、2011年もメルセデスGPのリザーブドライバーを務めながら、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)へ参戦するのではないかとみられている。
33歳になるハイドフェルドは最近、「DTMに参戦するのはまだ若すぎる。また、ル・マンに参加することは、まだ早いと感じている」とコメント。さらに、2011年にF1のレースに復帰したいと付け加えていた。
しかし、多くのチームが来季のドライバーラインアップを変更しないとみられており、ハイドフェルドも次のように認めていた。「トップ10のシート(5チーム)はすでに確定しているようなので、心配している」
現在、フランスの『TF1』で解説者を務めるジャーナリストのジャン-ルイ・モンセは、F1で167戦に参戦したハイドフェルドがDTMへ心が傾くかもしれないと推測している。
しかし、モンセは、2011年にハイドフェルドがDTMでメルセデスチームのシートを確保しても、F1のメルセデスGPでの役割は続けていくだろうと付け加えた。
同じような形といえば、デビッド・クルサードがあてはまる。クルサードは、2008年にDTMのCクラスに参戦しながら、イギリスのテレビ解説者としての役割を果たしていた。さらに、レッドブルの緊急時においてリザーブドライバーとして、F1へ参戦する役割も担っていた。
しかし、ドイツの『Bild(ビルト)』紙は、ペドロ・デ・ラ・ロサ(ザウバー)がシートを失い、小林可夢偉(ザウバー)のチームメートとしてハイドフェルドが浮上していると報じている。
ハイドフェルドは、2001年から2003年、ザウバーチームに所属。ザウバーを買収しBMWザウバーに生まれ変わった2006年から2009年まで同チームのステアリングを握っていた。