2010年シーズン中に、メルセデスGPでのミハエル・シューマッハとニコ・ロズベルグの力関係が大きく変わることはない。
こう語っているのは、これまでシューマッハのことを高く評価することもあれば、厳しく批判することもあったマーク・ウェバー(レッドブル)だ。
シューマッハにとって3年の引退生活からの復帰戦となったバーレーンGP前、ウェバーは次のように語っていた。
「僕はこれまで、驚くような復帰を見たことがない」
「彼にとっては、とてつもなく厳しいシーズンになるだろうね」
ウェバーが予想していたとおり、バーレーンGPでシューマッハは、週末を通じてロズベルグに後れを取り、決勝もロズベルグの後ろでフィニッシュしている。
こういった結果を受けて、シューマッハが大差でレースに優勝していた時代は終わったとウェバーは語る。
「彼がニコに勝つとは思っていなかったよ。接近した戦いになると思っていた。ロズベルグは競争力が高いドライバーだし、シューマッハも同じだと思う」とウェバーはコメントしている。
しかし、1997年にシューマッハとのタイトル争いで競り勝ち、ワールドチャンピオンになっているジャック・ビルヌーブは、シューマッハが再び頂点を極めることもできると語った。
「彼はまたワールドチャンピオンになれる」
「3年ぶりのレースで、彼はたったコンマ数秒遅れだった。これは、とても素晴らしいパフォーマンスだよ」
「数レース待ってあげれば、フェラーリのころの彼が戻ってくる」とのビルヌーブのコメントを『SID』通信が報じている。