マクラーレンは、2010年のF1開幕戦バーレーンGPでFIA(国際自動車連盟)の検査官がリアウイングをレギュレーション違反だと判断した場合に備え、別のボディワークをバーレーンに持ち込んでいるようだ。
先週末には、FIAの技術責任者チャーリー・ホワイティングがマクラーレンの本拠地を訪れ、2010年型車MP4-25を確認する予定になっていた。
しかしブラジルからのフライトが遅れたため、ホワイティングはマクラーレンの本拠地を訪れることができず、開幕戦前にMP4-25を確認することができなくなってしまった。
マクラーレンのマネジングディレクターであるジョナサン・ニールは9日(火)、ホワイティングが確認できなかったことは残念だとしつつ、問題になっている処理がレギュレーションに合致していることをマクラーレンは確信していると語った。
しかし、万が一の場合に備え、これとは別のボディワークも準備したようだ。
「大きく異なるパッケージを(バーレーン)へ持っていくわけではないが、当日にスチュワードが何をするのか分からない」
「FIAからは、情報公開という面で最適なアドバイスを得ている。しかし、もしスチュワードが異なる決定を下したとしても、われわれはレースをしなければならない」
「そのため、対策を用意してはいるが、そこに多くの力を注ぐことはしないし、これを使うことになるとも思っていない」とニールは語った。