新チームに対するフェラーリの批判に反論したヴァージングループ会長リチャード・ブランソンを、ロータスのトニー・フェルナンデス(チーム代表)とFIA(国際自動車連盟)の元会長マックス・モズレーが支持した。
フェラーリは先日、「跳ね馬のささやき」と題したコラムを公式ウェブサイトに掲載し、モズレーや新チームのことを批判していたが、これに対しブランソンは、「寂しいこと」だと語っていた。
開幕前に最後となるテストが行われているカタルーニャ・サーキットに姿を見せたブランソンは、さらにこう加えている。
「彼ら(フェラーリ)が予算制限に反対したのは残念であるし、愚かなことだと思う」
「ヴァージンは、わずかな予算で非常に速く走り、とてもいいレーシングチームを持てることを証明するだろう」
ブランソンとフェルナンデスは以前、お互いに対する激しいライバル心を見せ、2010年に負けたほうは相手の航空会社でスチュワーデスになるという賭けも行っている。
しかし、今回のフェラーリの件に関してはフェルナンデスもブランソンを支持しており、「フェラーリの予算がヴァージンのようになったらどうなるだろう」とTwitterへ投稿した。
モズレーの反応も予想通りのもので、先週にイギリスのメディアへ、フェラーリは「ダンスで若くてかわいらしい女性が数名入ってくるのを見て、それを嫌っている時代遅れの年配女性」のようだと語っていた。
フェラーリの黄金時代にドライバーとして在籍していたミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)でさえも、フェラーリの意見には参戦していない。
テストに登場している新規チーム、ヴァージンとロータスについて質問され、シューマッハは次のように答えた。
「彼らはとてもよくやっていると思う」
「まったくのゼロから始めたチームにしては、かなりいい仕事をしていると思うよ」