USF1のF1参戦プロジェクトが確実に崩壊へ向かっていることを示すニュースが続いている。
USF1はすでに、開幕戦のバーレーンへ行く準備が整っていないことを認めていた。
また、最大の出資者であるYouTube創設者チャド・ハーレイや、スポンサーから大きな支援を得ているドライバーのホセ・マリア・ロペスがカンポス移籍へ向け、真剣に交渉していることも明らかになっている。
さらには、USF1とスポンサーシップについて交渉を行っていたロクシュタイン・グループが、USF1のスポンサーにならないことを発表し、次のような声明を出した。
「ロクシュタインは、USF1とスポンサーシップの契約を結んだが、チームが2010年シーズンの全戦に参戦できないことが明らかになったため、USF1との関係を終わらせることを選択した」
USF1を離れたのはスポンサーだけではない。先日に報じられていたビジネス・ディベロップメント責任者ブライアン・ボナーの離脱も事実だったようだ。
「USF1は崩壊している。ケン(アンダーソン/チーム代表)にこんなプロジェクトを管理するのは不可能だからだ」USF1で働いているという匿名の関係者は、『motorsport-total.com』のインタビューでこう語っている。
この関係者は、予定通り26日(金)に給料が支払われることはないと考え、10名のスタッフがチームを離れたと明かし、残っているスタッフは60名ほどだと語った。
「もしケン・アンダーソンが離脱すれば、スポンサーの資金を得られると聞いた」ともこの関係者は加えた。
さらに、この関係者によると、スポーティングディレクターのピーター・ウィンザーは開発期間を通じて、「めったにファクトリーにいなかった」ようだ。
アンダーソンはこれに対し、視点が「一方的だ」と語っており、ウィンザーはコメントを拒否している。