メルセデス、F1活動拡大への批判に反論

2010年01月12日(火)
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メルセデス・ベンツがF1での活動を拡大したことに世界中から非難の声が上がっているが、モータースポーツ責任者のノルベルト・ハウグがこれに反論した。

ホンダ、トヨタ、BMWがF1から完全に撤退し、ルノーもチーム株式の大部分を売却する中、メルセデスはブラウンGPを買収し、ミハエル・シューマッハを復帰させている。

ブラウンGPを買収し、メルセデスGPとして参戦することを発表した後、メルセデスの親会社であるダイムラーの首脳エーリッヒ・クレムは、メルセデスについて次のように語っていた。

「コストが高く、論争の的になっているサーカス(F1)から完全に手を引くチャンスを失った」

その後、シューマッハと700万ユーロ(約9億3,000万円)で2010年の契約を結んだことが報じられると、別の首脳であるウヴェ・ヴェルナーが、世界的に自動車業界が危機的な状態にある中、「正当化しがたい」ことだと語っていた。

しかしハウグは『SID』通信に対し、次のように反論している。

「あの2つのコメントは、チームを保有することによってダイムラーの支出が、2005年のピーク時の60%になることを考慮していない」

「この新しいアプローチによって、5年以内にわれわれのコストは半分以下になる」

またハウグは、メルセデスがドライバー報酬の半分を負担していたマクラーレンとの提携とは異なり、今シーズンのメルセデスGPドライバーであるシューマッハやニコ・ロズベルグの報酬をメルセデスが負担することはないとも明かしている。

「われわれのF1チームでは、スポンサー・パートナーや商業権保持者であるFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)からの収入でドライバーへの報酬が支払われる。メルセデス・ベンツからではない」とハウグは語った。

ハウグはメルセデスのF1予算について、年間で数千万ユーロ(数十億円)だと語っている。

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