メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグが、フェラーリのブロウン・ディフューザーに対する取り組み方を暗に称賛した。
ブロウン・ディフューザーは、レッドブルが他チームに先駆けて導入したもので、排気ガスをディフューザーへ流すことにより、ディフューザーの効率を向上させるシステムだ。メルセデス、マクラーレン、ルノーなどは、このシステムの導入に苦戦している。
しかし、ここ数戦で大きくパフォーマンスを向上させ、今シーズン圧倒的な速さを見せてきたレッドブルに追いつきつつあるフェラーリは、6月のヨーロッパGPから段階的にブロウン・ディフューザーを導入していた。
ブロウン・ディフューザーの問題点は、高温の排気ガスがディフューザーやフロアなどのパーツを変形させてしまうことだ。しかし、前戦ハンガリーGPでもフェラーリは、ディフューザーの上に排気ガスを吹きつけていたのみだった。フェラーリがブロウン・ディフューザーを完成させるのは、次戦ベルギーGPになるとみられている。